ロドリゲス(左)のPKなどレアル・マドリードから2点を奪い、ウォルフスブルクが大金星を飾った - © © gettyimages / Franklin/Bongarts
ロドリゲス(左)のPKなどレアル・マドリードから2点を奪い、ウォルフスブルクが大金星を飾った - © © gettyimages / Franklin/Bongarts

ウォルフスブルク下馬評覆す、“白い巨人”に2-0大金星

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4月6日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝の第1戦が行われ、ウォルフスブルクは本拠地でレアル・マドリード(スペイン)と対戦し、2-0で勝利した。第2戦は12日、マドリードで行われる。

ウォルフスブルク 2-0 レアル

開始2分、スルーパスに抜け出したロナウドのシュートがネットを揺らしたが、オフサイドの判定により、これはノーゴール。ウォルフスブルクも12分、カウンターからドラクスラーが左サイドを駆け上がる。そこから逆サイドへセンタリングを送り、フリーのエンリケがヘディングシュートを放つも、ボールはGKの正面だった。すると17分、左からのグラウンダーセンタリングに左足を合わせようとしたシュアレがカジミーロに倒され、主審が下した判定はPK。これを18分にロドリゲスがきっちりと沈め、ウォルフスブルクが先制点を決めた。さらにその7分後、ドラクスラーが右へ大きく展開すると、エンリケがこれを受け、ニアサイドにグラウンダーパス。ファーサイドから走り込んできたアーノルドがダイレクトで合わせ、ウォルフスブルクが2点のリードを奪う。

後半に入るとレアルがやや優勢に試合を進める。48分、ベイルが左サイドからグラウンダーのパスを送り、中央のロナウドがシュートを放ったが、ボールは右ポストの外側へ。さらに57分にも同様にベイルが左からセンタリング。ゴール前でロナウドがヘディングで狙うも、DFに寄せられクロスバーの上へ外してしまった。ウォルフスブルクも64分、一瞬の隙を突いてシュアレが最終ラインの裏に抜け出す。しかしペナルティーエリアに入る直前でラモスに追いつかれ、ボールを失った。さらに69分、相手のCKを拾うと一気にウォルフスブルクがカウンター攻撃。左サイドをエンリケがドリブルで運びアタッキングサードに入ると、逆サイドにボールを送る。これを受けたシュアレがペナルティーエリア右から狙ったが、枠を捉えることはできなかった。73分には再びレアルのビッグチャンス。スルーパスに抜け出したロナウドがペナルティーエリア内でGKと1対1に。しかしベナーリオがこれをブロックするファインセーブを見せ、レアルが得点を奪うことはできなかった。このまま試合は終了し、ウォルフスブルクがクラブ史上初のCL4強進出に向け大きく前進した。

試合後のウォルフスブルク関係者コメントは以下の通り。

ディーター・ヘッキング監督 レアル・マドリードのような強敵相手には、多くのエネルギーを持って試合に臨まなければならない。PKの場面だが、シュアレに対する接触はあった。だから判定に間違いはない。エンリケという武器は、きょうの試合でとても機能していた。

クラウス・アロフス(スポーツ担当取締役) 我々がミーティングで話してきたことはすべて実行できた。そして勇気を持って前に向かう姿勢も出せていた。第2戦も同じように気迫を持って試合に臨めば、準決勝に進出することができるだろう。

GKディエゴ・ベナーリオ この試合は記憶に残り続けるだろう。私たちはグラウンドの上で素晴らしいチームパフォーマンスを見せることができた。この結果について、幸せに感じている。しかしまだ私たちにはマドリードでの戦いが残っている。

DFナルド 僕たちが1つのチームとしてまとまっていることを、きょうの試合で示すことができた。もし自分たちのパフォーマンスに集中することができれば、僕たちはどんな相手だって打ち負かすことができるんだ。