2015/16シーズンのブンデスリーガもすでに3分の1が経過した。当サイトでは中間査定と題し、日本人選手が所属するクラブの第12節までを振り返る。第2回は清武弘嗣と酒井宏樹が所属するハノーファーをクローズアップ。 

チーム状況

シーズン前からチームの唯一と言っていい使命は明らかだった。つまり、今季も「残留」だ。昨季、首の皮一枚で降格を免れたハノーファーは、今季もスタートからつまずいてしまう。第7節まで2分5敗の未勝利で、早くも降格圏内で足止めを食った。第8節のブレーメン戦でようやく初白星を獲得。続くケルン戦では情熱と“運”もあり、連勝を飾った。徐々にではあるが、確実に好転している。

 

トップデータ

  • ハノーファーはビッグチャンスでの成功率がリーグトップ。75%の確率でゴールを決めている
  • セットプレーからの得点が多く、全体の42%を占める。これはアウクスブルクに次ぎ2番目
  • CKからの得点もシャルケに次ぎ2番目(2得点)

ベストプレーヤー:清武弘嗣

背番号10を着けていたラース・シュティンドルが去り、清武弘嗣にその役割が託された。しかし、6月に日本代表に招集された際に中足骨を骨折。手術を受けたため、プレシーズンはリハビリに励み、開幕から3試合を欠場した。

それでも第4節から復帰すると、背番号10としての使命を果たす。第7節のウォルフスブルク戦で初ゴールを挙げ、チームは同点に追いついて連敗を5でストップ。待望の初勝利となったブレーメン戦の決勝点も清武のアシストから生まれた。驚くべきは、ハノーファーの直近8得点(7試合)のうち7回は清武が直接(ゴールあるいはアシストとして)絡んでいることだ。

ゲームメーカーとして、またセットプレーの名手としてチームの攻撃を牽引していることは、誰の目から見ても明らかだ。直近ではPKを2試合連続で成功させている。今後のハノーファーの命運は清武に懸かっているといっても過言ではないだろう。

酒井宏樹

昨季の後半戦では先発の座を固定できなかった酒井宏樹は、今季は開幕節こそベンチを温めたものの、第2節からは右SBとしてフル出場を重ねている。第6節で右太もも裏の筋肉を負傷したが、直近3試合でもフル出場しており、レギュラー争いからはひとまず解放された。本人が「僕はアグレッシブなプレーで生きている部分があるので、そういうところでずっと相手の脅威になっていたい」と話す通り、攻撃参加やアーリークロスは酒井の魅力の一つなのだが、まずはリーグワースト3位(22)の失点数をどうにかしたいところ。昨季の前半戦(17試合)では競り合いで日本人選手トップの61%の勝率を誇っていたが、今季第12節までは55.8%にとどまっており、1位の座をFW大迫勇也(ケルン)に奪われている。

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