2015/16シーズンのブンデスリーガもすでに3分の1が経過した。当サイトでは中間査定と題し、日本人選手が所属するクラブの第12節までを振り返る。第4回は酒井高徳が所属するハンブルガーSVをクローズアップ。

チーム状況

2シーズン連続入れ替え戦の果てにブンデスリーガ1部残留を果たしたハンブルクに、ようやく安定の兆しが見えてきた。現在の順位は11位、降格圏内のチームとは勝ち点5の差がある。開幕戦でバイエルン・ミュンヘンに0−5と惨敗した以外は守備も固まっており、すでに5試合を失点ゼロで抑えている。また元FWであるブルーノ・ラバディア監督は、攻撃面に勢いを与えることにも成功。昨季の同じ時期には6得点しかできていなかったチームが、今季は11得点を挙げている。このうちの7ゴールはアウェーでのゴールで、敵地にて着実に積み重ねた勝ち点は10に達した。このアウェーでの成績はリーグで上位4番目だ。逆にホームで5試合中1試合しか勝てなかったことは、今後の改善点となるだろう。

トップデータ

  • ハンブルクのDFは以前と比べ安定感を増した。失点ゼロの試合数5はリーグで上位3番目
  • 試合前半の守備が特に良く、12試合を合わせた前半の失点は4。これはインゴルシュタットの2点に次いでリーグで2番目に少ない
  • アウェー戦に強さを発揮し、勝ち点10を獲得している。これよりも多くアウェーで勝ち点を獲得したのは、わずか3チームだ

ベストプレーヤー:ピエールミシェル・ラソッガ

FWのラソッガはハンブルクの攻撃陣を引っ張る存在である。これまでのシュート数もチーム最多の29本を数え、そのうち5本をゴールに沈めている。彼自身の昨シーズンの合計がシュート数65本、4得点にとどまったことを思えば、非常に効率的に結果だ。

加えて、ハンブルクが挙げた全11得点のうち5ゴールはラソッガによるもので、割合にすると45%に達する。この割合はリーグトップで、チームの得点源としての役割を文字通り“一身に”背負っている。

酒井高徳

酒井にとって、新天地での船出は難航した。シュトゥットガルト時代も指揮官であったラバディア監督は、開幕前に思ったようなパフォーマンスを出せなかった酒井を先発の構想から外す。それからは前述したようにチームの守備面が安定していたため、酒井には我慢の時期となった。結果を残すチームをベンチから見守る葛藤の日々で「焦っていないといったら嘘になる」と正直な気持ちを話してくれた酒井だが、第8節の後半から今季初出場すると、第12節には仲間のけがもあってフル出場。逆境の先にようやく訪れたチャンスをものにできるか、第13節には香川真司の所属するドルトムントとの対戦が待ち受けている。

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