長谷部誠が所属しているアイントラハト・フランクフルトについて紹介する 。

1、古い歴史

1899年に設立されたドイツで歴史のあるクラブの一つ。また、ブンデスリーガ元年(1963/64シーズン)から参戦した“オリジナルメンバー”でもある。黄金期は1970年〜80年代、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)で4回の優勝を果たした(歴代4位)。また、1980年には欧州リーグ(EL)の前身であるUEFAカップを制し、ヨーロッパのタイトルを獲得している。しかし、1996年に初めて降格すると低迷期へ。それから2011年までに昇格と降格を4回も繰り返した。

2、ホームタウン

フランクフルトはドイツ経済の中心地であり、ヨーロッパ有数の金融都市としても有名だ。街にはドイツではあまり見られない高層ビルやスーツ姿の人たちが見受けられる。また、ドイツ最大の空港があり、海外からの玄関口となっている。

フランクフルトと言えば、ソーセージを思い浮かべる人も多いかもしれないが、ドイツではソーセージの意味で「フランクフルト」と言っても通じない。“フランクフルトのソーセージ”という意味の「フランクフルター・ブルストヒェン(Frankfurter Würstchen)」はドイツでは数あるソーセージの一種に過ぎない。こちらはボイルして食べるのが一般的だ。

3、生きているマスコット

フランクフルト市の紋章でもあるワシが20世紀初頭からクラブのエンブレムとなっている。2006/07シーズンからは、クラブのマスコットに“本物”のワシを採用。2004年生まれのアッティラは体重3.9kg、翼幅1.9mで、ホーム戦は毎試合、スタジアムに姿を表す。

4、忠誠心

ブンデスリーガ最多出場記録(602試合)を持つカールハインツ・コーベル氏は、1972年〜91年までのプロサッカー人生を全てフランクフルトに捧げた。このように、フランクフルトにはクラブ一筋の選手が多く、ブンデスリーガ歴代出場トップ10の中に、コーベル氏を含めて元フランクフルトの選手が4人もランクインしている。

近年は10年以上在籍しているFWアレクサンダー・マイヤーがチームの顔となっており、2014/15シーズンに得点王となった同選手は、フランクフルトサポーターから「サッカーの神様」と呼ばれている。

5、日本人選手

これまで同クラブには4人の日本人選手が所属した。一人目は2006/07シーズンから1年半在籍した高原直泰。同選手は前所属クラブのハンブルガーSVのイメージが強いかもしれないが、フランクフルトで2006年12月3日、ブンデスリーガ所属の日本人初となるハットトリックを達成した(第15節、ビーレフェルト戦)。2007/08シーズンには稲本潤一が加入。リーグ戦43試合に出場したが、契約期間2年を満了し、チームを去った。2012年、フランクフルトが1部に再昇格するタイミングで2部のボーフムから乾貴士が移籍。1年目は全34節中33試合に出場し、6得点を挙げてチームのEL出場権獲得に貢献した。乾は2015/16シーズンに新天地スペインへ旅立っている。長谷部は2014/15シーズン、自身のブンデスリーガ3クラブ目としてフランクフルトを選択した。それから、主力として、またそのキャプテンシーでチームをけん引している。