名将による今シーズンのブンデスリーガ優勝&上位争い予想 - © © gettyimages / Christof Koepsel
名将による今シーズンのブンデスリーガ優勝&上位争い予想 - © © gettyimages / Christof Koepsel

ご意見番ヒッツフェルト氏「優勝争いは再び接戦となる」

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2016/17シーズンのブンデスリーガ開幕までいよいよ1週間となった。当サイトドイツ語版はドルトムントを2連覇、バイエルン・ミュンヘンをリーグ5回の優勝に導くなど監督として数々の偉業を残したオットマー・ヒッツフェルト氏にインタビューを行い、今シーズンの優勝争い、上位争いについて伺った。

——バイエルンはこのまま勝ち続けるのでしょうか?

ヒッツフェルト氏 バイエルンとドルトムントによるドイツ・スーパーカップを観戦した後、私は今シーズンの優勝争いは再び面白くなるだろうと思いました。ドルトムントに期待してもよいでしょう。プレー内容は、マリオ・ゲッツェアンドレ・シュアレ抜きでも目を見張るものがありました。優勝争いは再び接戦となるでしょう。

——今シーズンのバイエルンの強さをどうお考えでしょうか?

ヒッツフェルト氏 昨シーズンと全く同じように安定しているでしょうね。それ以上ではなくとも。マッツ・フメルスの加入がチームを強化しました。彼は特に国際試合でバイエルンの助けになるでしょう。レナト・サンチェスも良い補強ですね。彼は素晴らしい才能を持っています。

——ドルトムントはバイエルンにとって本物の脅威になり得ますか?

ヒッツフェルト氏 それについては固く確信しております。マッツ・フメルスやイルカイ・ギュンドアン、ヘンリック・ミキタリヤンと3人の主力がチームを去りました。それでも、ドルトムントは抜け目なく、補強しています。新加入の選手が慣れるまではいくらか時間を要するでしょうが、ゲッツェやシュアレ、(ウスマン・)デンベレ、(エムレ・)モルが加わり、攻撃における選択肢が広がりました。マルク・バルトラもバイエルン戦で素晴らしいプレーを見せています。チームは良い準備ができており、クオリティーも高いです。

- © gettyimages / Oliver Hardt

3位争いは?

——レーバークーゼンは優勝争いに一石を投じたり、ドルトムントの上をいくでしょうか?

ヒッツフェルト氏 どちらもないでしょう。私はドルトムントの方がレーバークーゼンよりも攻撃に多様性があるので、強いと思います。レーバークーゼンは3位争いをするでしょう。チームはとても良い選手がそろっていますし、素晴らしいシーズンを送れると思います。それでも、最高で3位でしょう。

——シャルケメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)は3位以内に入るポテンシャルがあるでしょうか?

ヒッツフェルト氏 ボルシアMGは素晴らしい補強をしました。クリストフ・クラマーの加入でチームは強くなるでしょう。彼は経験豊富ですし、ボルシアMGでの勝手も分かっています。アンドレ・シューベルト監督は4-3-3か3-5-2のシステムを採用するでしょう。そうなると、ボルシアMGは柔軟性がありますし、予測がつきません。おまけに、取り巻く環境はシャルケに比べると静かです。ただ、シャルケも高いクオリティーを持っています。経験豊富なクリスティアン・ハイデル氏がスポーツディレクターに就任し、最高の移籍を実現しました。特に、ナルドコケ、(ブレール・)エンボロの獲得です。レロイ・サネを放出しましたが、彼はまだチームのトップ選手ではありませんでしたし、彼の役割を補うのはそれほど難しくはないでしょう。

——昨シーズンのウォルフスブルクは期待外れに終わってしまいました。今シーズンはそれを払拭できるでしょうか?

ヒッツフェルト氏 私はそう思っています。マリオ・ゴメスの獲得はとても面白いですね。彼は必ず、自分の力を証明しようとするでしょう。アンドレ・シュアレやマックス・クルーゼの放出があったものの、ゴメスの加入でウォルフスブルクは新たな歴史をつくるでしょう。レーバークーゼンやシャルケ、ボルシアMG、ウォルフスブルクが3、4位争いをすることになると思います。きっと、面白くなりますよ。多くのことはスタートに懸かっています。