香川真司が所属するドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は7月12日、2016/17シーズンに向けて公式記者会見を実施した。その様子を以下にお伝えしていく。

――マッツ・フメルス、イルカイ・ギュンドアン、ヘンリック・ミキタリヤンの3選手が抜けました。

トゥヘル監督 多くの人々が「変革の時」と話している。「新たなスタートだ」とも感じているかもしれない。マッツ(フメルス)、イリー(ギュンドアン)、ミキ(ミキタリヤン)の3選手は、我々にとって非常に重要な存在だった。この3人がいなくなることは、“単なる放出”以上の意味を持っている。チームというのは、とてもセンシティブに形成されるものだが、我々は柱と呼べる者たちを失ってしまった。

――その3人を残留させようという試みは失敗に終わりました。

トゥヘル監督 我々が試みたことは、何も彼らをチームに留めておくだけではない。彼らとともにチームをさらに発展させようと考えていたんだ。我々は彼ら3人に、ピッチの上で彼らが輝けるような重要な役割を与えていた。しかし我々よりも経済的に1歩先を行くクラブ、我々よりも魅力的なクラブが他にもあったということだ。

――今の状況をどうお考えですか?

トゥヘル監督 これを現実のものだと受け入れず、目をつぶることもできる。でもそうしたら、壁に頭をぶつけて痛いだけだ。彼ら3人に移籍を禁止させ、来年の夏に移籍金なしで出ていかれることこそ、最悪の状況だ。我々はクリエイティブになる必要があるし、新たな解決法を探さなければならない。我々が歩んでいる道は、まだ新しい。つまり、それだけリスクのある道だ。しかしこのリスクはいつか報われるだろう。この状況を嘆くのではなく、ファンに喜びを与えられるようチームの成長に全エネルギーを注がなければならない。

――新加入選手はどうでしょうか?

トゥヘル監督 競争を勝ち抜くために、我々は髪の毛の先までドルトムントに合致するような選手を補強した。新たに加入した選手とともに戦えるのが楽しみだ。

――今後、どのような戦術を採用していくのでしょうか?

トゥヘル監督 新しいことを導入するには時間が必要だ。この仕事は、以前と同じような何かを、ただ同じ場所に貼りつければいいというようなものではない。一度オープンになり、スタイルを見つけていかなければいけないんだ。もちろん前のやり方を踏襲するかもしれないが、そうでないかもしれない。

――今季の目標は?

トゥヘル監督 自分たちの願いを隠すようなことはしない。我々はすべての大会でトップになれるよう挑戦していく。ベストな存在になりたいんだ。そのためにまずは、我々が抱えるタレントたちにとって最適なスタイルを見つけなければならない。

――エリック・ドゥルム、そしてマーコ・ロイスが負傷しています。

トゥヘル監督 エリック(ドゥルム)については、最初のトレーニングの負荷が強すぎたのかもしれない。マーコ(ロイス)は昨季のドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)決勝で負傷してしまい、まだ完全ではない。練習場に立つためには、まだ医者のチェックが必要だ。復帰に向けてのメニューは、それから考えていく。

――フランスで開催されていた欧州選手権(ユーロ)2016には、どのような印象を持ちましたか?

トゥヘル監督 確かに今大会のレベルは最高峰のものとは言えなかった。しかしアイスランドやウェールズのようなチームが見せた団結して戦う姿は輝いていた。ビッグチームと対戦する時の彼らの反骨心は、社会にも大きな影響をおよぼすほどのものだっただろう。

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