ブンデスリーガにおけるトルコ人選手の活躍
フランスで開催されている欧州選手権(ユーロ)2016に出場中のトルコ代表には、3人のドイツ出身ブンデスリーガ所属選手がいる。彼らの名は、ハカン・ジャルハノーウル(レーバークーゼン)、ユヌス・マリ(マインツ)、ヌリ・シャヒン(ドルトムント)。いずれも同リーグにおけるトルコ系プレーヤーとしては、過去最高レベルの輝きを放っている。
ブンデスリーガでゴールを決めたことのあるトルコ人選手は29人。歴代最高は現在アウクスブルクでプレーするハリル・アルティントップだ。同選手はカイザースラウテルンに所属していた2005/06シーズン、年間20ゴールという素晴らしい活躍を残している。ただし、すでにピークを過ぎた同選手は残念ながら今回のユーロ本大会メンバーには選出されず、その代わりに、上述のジャルハノーウルやマリといった若手が台頭してきたのだ。
両選手は攻撃的MFとして、今季それぞれレーバークーゼンとマインツでオフェンスを引っ張る立場にあった。特にマリの成長は著しく、今シーズンは自身初の二桁得点(11ゴール)を達成。来たるシーズン、この1年間と同じ結果を残すことができれば、ブンデスリーガでのトルコ人得点記録で2位に躍り出ることになる。また、シャヒンは守備的MFながら、トルコ人歴代得点ランキングで7位に位置しており、たびたび国外でプレーしていながら、早くも出場試合数は200に到達している。強豪ドルトムントでのポジション争いはし烈だが、負傷が完全に癒えた同選手の来シーズンに期待が集まる。