勝利したチームの選手がときにスタンドに上がり、あるいは拡声器を片手に、サポーターと一緒に歌っている姿を目にしたことはあるだろうか? ブンデスリーガのクラブにはそれぞれの凱歌がある。それは「フンバ」(Humba)と呼ばれている。 

フンバの起源

フンバはドイツ3大カーニバル都市のマインツから始まった。同市出身のエルンスト・ネガー氏が1964年に発表した曲が元になっている。1990年代、そのシンプルな歌詞「Give me an H, Give me a U, Give me an M, Give me a B, Give me an A”」を、その日の主役やムードメーカーの選手がサポーターたちとコール&リスポンスした後、喜びを爆発させて歌うようになった。武藤嘉紀も今季第3節、ブンデスリーガ初ゴールと早くも2点目を決めてチームの勝利に貢献すると、早速お立ち台に上がってフンバを初体験。当時は「よく分からなかったですけど(笑)、たぶんマインツの歌だと思う」と話していた。フンバはブレーメンでも取り入れられるようになり、その後はブンデスリーガ全体に広まっていった。

ウェンブリーまで!?

ドイツ代表のルーカス・ポドルスキにより、フンバは国外でも有名になった。2008年欧州選手権の準々決勝、ドイツ代表がポルトガル代表を下すと、同選手が中心となり、サポーターたちとフンバでお祝い。実際、1年前にウェンブリーでイングランド代表との国際親善試合に勝利したときも、フンバを披露しており、「フンバがドイツ代表と共にウェンブリーまで行くなんてマインツのサポーターにとってこれほど良いことはあるだろうか?」とマインツのハラルト・シュトルーツ会長はあるインタビューで話していた。

近年、ブンデスリーガのクラブが欧州チャンピオンズリーグ(CL)などで活躍し、フンバは世界にも広がっている。2012/13シーズン、ドルトムントはCL準々決勝でマラガ、準決勝ではマドリッドで、バイエルン・ミュンヘンは準々決勝でトリノ(ユベントス戦)、準決勝でバルセロナにてフンバを披露。両チームによる決勝戦後は、バイエルンのフンバがサッカーの聖地・ウェンブリーで響き渡った。