ヘルタ、悲願のCL出場へまい進
ブンデスリーガ2015/16シーズンは残り7試合となった。ここで各クラブの現在の状況をおさらいする。第3回は3位につける原口元気のヘルタ・ベルリンをクローズアップ。
チーム状況
昨シーズン最終節でようやく残留を決めたヘルタが、今季ここまで飛躍を遂げると予想できた者は決して多くないはずだ。パル・ダールダイ監督が何よりも優先して取り組んだことは、守備の安定化。第27節終了時点の失点数27は、バイエルン・ミュンヘン、ドルトムントに次ぐリーグ3位の成績で、昨年同時期と比べると17も少ない。得点力こそ中位であるが、そんな堅守を武器にのし上がってきたヘルタは、直近13試合で2敗しかしておらず、4位シャルケとの勝ち点差もついに4に広がっている。
ラスト7試合の対戦相手
今後の展望
スポーツディレクターのミヒャエル・プレーツ氏が「目の前の試合に集中するだけ」と話そうとも、17シーズンぶりとなる欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場へ、周囲の期待は高まるばかり。上述のように4位シャルケとは4ポイント差をつけ、今季2度の対戦はすでに終了したが、次節は勝ち点差6のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦であり、また同じく6ポイント差のレーバークーゼン、同7差のマインツなど、欧州カップ戦の出場に狙いを定めているクラブとの試合や、首位を走るバイエルン戦なども残っている。これら強豪との直接対決を制することができるかどうかが、CL出場への鍵となる。
「原口のヘルタ、17年ぶり欧州トップ舞台への道」(3月15日付)