フル出場した長谷部(左)と酒井高(右)の試合後インタビュー - © © gettyimages / Simon Hofmann
フル出場した長谷部(左)と酒井高(右)の試合後インタビュー - © © gettyimages / Simon Hofmann

長谷部「無難なプレーに終わった」、酒井高「前半は思い通り」

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<長谷部誠>

2月19日、ブンデスリーガ第22節初日が開催され、長谷部誠のアイントラハト・フランクフルトは本拠地で、酒井高徳が所属するハンブルガーSVと対戦し、0-0で引き分けた。この試合にフル出場した長谷部と酒井の2選手が、90分間の戦いを終えインタビューに応じている。

――試合の感想をお願いします。

長谷部 いやぁ、もちろんホームですし、結果も内容も両方とも良くなかったですね。(攻撃の)形というものが、試合を通してあまり見えなかったですね。

――左SBでの出場。何を意識していましたか?

長谷部 とにかく右足だけにならないよう、左足も使いながら。(監督からは)「そんなに前に行かなくていい」と言われていたので、失点をしないように心がけていましたけど、無難なプレーに終わったかなというのはあります。

――左サイドを深くまでえぐって、左足でセンタリングを供給するようなプレーをするというわけではないのでしょうか?

長谷部 そうですね、それは求められていないと思いますね。

――では、中に切り込んでシュートを打つようなことを意識していたのでしょうか?

長谷部 「中に入って」というよりも、右足でセンタリングをあげるほうが可能性はあったと思いますけど。あまり・・・きょうに関しては、右から攻める形の方がチームとして多かった気がしますね。

――前半はフランクフルトのボランチ付近をハンブルクに使われていました。

長谷部 まぁ中盤で簡単にボールを失って、自分が上がっていると、(ハンブルクの)カウンターを食らうので、そこのところはポジショニングとか・・・あとは仲間をどれだけ信じるかというところだと思います。まぁ前半はけっこう危ないシーンがあったので、(前に上がるのを)自重していたところはあったんですけど。後半のほうがまだ自分の上がるタイミングは少しあったのかなと思います。

――前半14分には自らシュートも打ちました。

長谷部 ああいうのが枠に行くか、行かないかというのは、大きな差だと思いますね。

<酒井高徳>

――0-0という結果について、いかがでしょうか?

酒井 前半は決めれるところはありすぎました。決めれたり、シュートチャンスじゃなくても、もう1個横に落ち着いて出したり・・・ってとこで取られたりしたので。この試合に関しては、「勝てた」という感じがあるのと、逆にあれだけシュートチャンスを外しながらも、失点を0で抑えられたのというのは良かったと思うし。自分も後半は途中から守備に専念しようと思ってちょっと後ろにいたんですけど。まぁ最低限かなと思います。課題はあるけど、最低限の(勝ち点1)ポイントかなと思います。

――アウェーながら前半から勢いがあった要因はどこにあるのでしょう?

酒井 まぁ前半は向こうが結構ミスをしてくれてたんで、後ろは狙いが定めやすかったし、それで良い形でボールを取れて、チャンスを作れてたんで。前半はそれで良かったと思うし。後半もうまくいけてたんですけど、自分たちでそのうまくいってるリズムを壊してしまったというか・・・取った後にボールを持ちすぎたりとか、パスミスとか。そこが問題だったかなとは思いますけど、前半は思い通りにいけたんで良かったと思います。

――酒井選手は縦パスを狙う意識が高かったように見えました。

酒井 相手のSBの裏にスペースがあるというのはスカウティングでもあったし、やっぱり(左MFの)フスティが出ている時は、後ろに下げてばっかりいると相手の思うつぼだと思ったんで、どんどん相手を後ろに下げさせるように意識してたっていうか・・・だからほとんど前を向かせることもなかったし、(フスティは)前半だけで交代しちゃったし。そういう意識を持って「なるべく前に」って。なんだろ・・・少しでも前向けるところは前向いたり、サイドハーフにぶつける何気ない1個のパスでも、相手が全体で動いて寄ってくるので、そこから(別のサイドに)変えるということもできるし、そういう細かいパス交換はけっこう意識してるので。それでも後半に何回かイージーなミスとか、落ち着かなきゃいけないところで自分も慌てたというか、その(周囲の)勢いに合わせてプレーしたとこもあったんで・・・落ち着いて自分のところで抑えられれば良かったかなと思ったんですけど。まぁ動きも少なくて難しかったんですけど、自分の中では、そこはちょっと反省するところかなとは思ってます。

――前半には惜しいシュートも打ちました。

酒井 いやぁ・・・ファーストタッチは完璧だったんで、イメージではファーポストを狙って打ったんですけど・・・だめでしたね。へたでしたね。

――ボールが入ってきたシーンは、欧州リーグ(EL)のステアウア・ブカレスト(ルーマニア)戦でのゴールに似てました。

酒井 そっすね、ダイレクトじゃなくて、ファーストタッチが完璧に決まったから、「狙いすました」って感じだったんですけど、狙いすぎちゃいましたね(笑) 「ここ!」っていうイメージが強すぎてちょっと内側に入っちゃったんで。もうちょっと自然に「こんな感じかな」くらいで流して打ったら良かったかもしれませんね。

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