今年1月、ウクライナの強豪ディナモ・キエフから1人の男がドイツへやってきた。彼の名はユネス・ベルアンダ。半年間の期限付き移籍でシャルケに加入したモロッコ代表MFは、柔らかいボールタッチと巧みなドリブル突破を武器に、ブンデスリーガでその名を高めつつある。本稿では、当サイト独語版が行ったベルアンダ独占インタビューの内容を、下記に公開していく。

――ブンデスリーガに籍を置くようになり約3カ月が経過しましたね。

ベルアンダ 非常にポジティブな3カ月だったよ。ブンデスリーガではインテンシティの高い試合が繰り広げられている。全てのチームが前に向かってプレーするということは、ドイツに来てすぐに分かったことだ。だからどの試合でもゴールがよく入るし、スペクタクルなゲームになるんだ。

――ブンデスリーガというリーグについて、他に何か感じることはありますか?

ベルアンダ 正直に言おう。こんなにも素晴らしいスタジアムがたくさんある国は、今まで見たことがない。シャルケのホームスタジアムであるフェルティンス・アレーナはもちろん、ケルン、ベルリン、フランクフルト・・・どこも最高だ。そして試合のチケットはいつも売り切れている。また、ファンが応援しているクラブに向かってブーイングをすることもほとんどない。他の国ではそれが当たり前に行われているのにね。それに子ども連れの家族が観戦に訪れているのも素晴らしい。ドイツのスタジアムが安全な証拠だよ。

「スペインと並びブンデスリーガは欧州のベストリーグ」

――ではブンデスリーガでのプレーを楽しんでいるんですね?

ベルアンダ もちろんだとも。多くのチームが激しいプレッシングを仕掛け、その中でもうまくスペースを突くようなサッカーを心がけている。このリーグでプレーをしていれば、僕は自分のポテンシャルをもっと高められると思う。モンペリエ(フランス)に所属していた時から、よくブンデスリーガを見るようになったが、このリーグは本当に信じられないくらいスペクタクルで、興奮を覚えるんだ。

――欧州のその他のリーグと比べると、どうでしょうか?

ベルアンダ スペインと並び、ブンデスリーガは欧州のベストリーグだ。もちろんイングランドのプレミアリーグも良いけど、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を見れば明らかだ。ドイツとスペインのクラブは毎シーズンこの大会のベスト4に進出してくるからね。

――今シーズン終了まで残り7試合です。今後どのような目標を持って戦うのでしょうか?

ベルアンダ プロ選手として、常にベストを尽くしたい。とにかくシャルケが来季のCL出場権を獲得できるよう、全力で挑んでいくつもりだ。今、(CL自動出場権が得られる)3位のヘルタ・ベルリンとは勝ち点4差だけれど、彼らを追い抜く自信はあるよ。

――アンドレ・ブライテンライター監督との仕事はどのように感じますか?

ベルアンダ とても良いね。隠し事をせず、選手としっかり対話をしてくれる監督だ。彼の信頼はすごく感じているし、彼と仕事ができて幸せだ。

――ドイツでの生活には慣れましたか?

ベルアンダ 家族と一緒に住む家も見つけたし、ドイツ語の勉強も始めたいね。これまでは、フランス語が話せるピエール・ホイベアク、マキシム・チュポモティング、ジョエル・マティプとよく話していたけど、彼らのおかげですぐにチームに馴染むことができたんだ。

――インターナショナル・ウィーク後はインゴルシュタットと対戦ですね。

ベルアンダ 昇格クラブだけど、とてもやっかいな相手だね。非常に整った守備ブロックを形成し、相手にシュートチャンスをほとんど与えないチームだ。そして、そこから鋭いカウンターという武器も持っている。だから先制点を与えないことが何よりも重要になってくるだろう。

――そしてその後は、ドルトムントとのルール・ダービー、そしてレーバークーゼンバイエルン・ミュンヘンとの試合もあります。

ベルアンダ 特にダービーは楽しみにしているよ。ロッカールームでもルール・ダービーについては、すでに何度も聞いてきた。ドイツで特別な意味を持つこのダービーは、きっと熱い試合になるだろうね。ドルトムントは後半戦に入り好調を維持しているが、僕らも勝利を目指して戦うつもりだ。そしてバイエルン戦でも勝ち点3を得られたらいいね。CLベスト16の第2戦ユベントス(イタリア)戦を見たけど、審判が終了のホイッスルを吹くまで彼らは諦めなかった。あれこそドイツのクラブだよ。