泥沼の開幕5連敗から復調を果たし、現在4連勝中のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)。その復活劇を支える存在といえるのはブラジル人FWのラファエルだ。ブンデスリーガ200試合出場を達成したばかりのラファエルが当サイトドイツ語版(bundesliga.de)の単独インタビューに応じ、チームはいかにして難曲から抜け出したのか、新しい相棒ラース・シュティンドルについて、そして古巣シャルケとの対戦を前にその想いを語った。

ブンデスリーガ200試合出場

ーー前節はフランクフルトと対戦し5−1と快勝しましたね。あなたにとってはブンデスリーガ200試合目となる記念の試合でした。ご自身の記念の試合については意識していましたか?

ラファエル 正直なところ、メディアの報道やクラブからの情報がなければ200試合目だということは知らなかったのです。

ーーそれほど重要視していないということですか?

ラファエル 199試合目でも、200試合目あるいは201試合目でも、さほど代わり映えはしません。大きな数字ではあるし、換算すれば約6シーズンになる。ブンデスリーガという厳しいリーグで6シーズンを戦ってきたことは誇りに思いますよ。

「いつでもポジティブ」

ーー開幕直後には泥沼の5連敗を喫した後、チームは復調し、あなた自身も3ゴール6アシストとチームの攻撃を支えています。こうもガラっと状況が変わってしまうことについて驚いていますか?

ラファエル 知っているでしょ、僕はもうサッカーのことで驚くようなことはないですよ。サッカーの世界では日毎に状況が変わる。説明のつく出来事なんて少ないものです。もちろん、ハンブルク戦やドルトムント戦の後にはがっかりしました。でも自信を失ってしまうことはなかった。僕はいつも前を見ているし、ポジティブに考えているんです。

「心が痛んだ」監督交代

ーーシーズン開幕時、誰がルシアン・ファーブレの時代が終わることを予想したでしょうか。監督の交代には、ショックを受けましたか?

ラファエル もちろんですよ。クラブからその話を聞いたとき、耳を疑いました。僕たちは皆、監督と一緒に難曲から抜け出せると信じていたので。ファーブレ監督とは素晴らしい時間を過ごしました。チューリヒでは2度の優勝、ヘルタでは欧州リーグ出場権を獲得し、ボルシアMGでの2シーズンも輝かしかった。監督はいつでも僕を必要としてくれました。

ーーあなたにとっては、育ての親のような存在ですね。ファーブレ監督とは退任後も連絡をとっていますか?

ラファエル はい。監督は退任後、全ての選手と電話で話をしました。それは彼にとってとても大事なことだったようです。

ーー監督の交代によって、不安はありましたか?

ラファエル 不安は全くないですよ。監督の交代はプロの世界ではつきものです。もちろん、今回は特別に心が痛みました。でも僕は、いつでも自分の力を信じている。監督が交代したからといって、心配することなどはありません。

ーーアンドレ・シューベルト監督について「2軍の監督でスキンヘッド」という以上の予備知識はありましたか?

ラファエル いいえ、その情報が全てでした(笑)でも、2軍の選手たちがシューベルト監督の下でとても満足していて、成果を上げていることは知っていましたよ。

チームの復調と新しい相棒

ーーシューベルト監督はどんな手でチームを復活させたのですか?

ラファエル 彼はまず僕らに、このチームが素晴らしいクオリティを持っていること、そしてそのクオリティを呼び戻すのはそれほど大変ではないと話しました。ピッチ上で僕たちは、もう一度アグレッシブに戦い、相手がボールを保持しているときには前線から相手に圧力を掛けることに徹しました。監督はボール保持をすることを目的とせず、状況が許せば素早く相手ゴールを目指すことを大切にします。このプランでリーグ4試合、そしてチャンピオンズリーグ(CL)の2試合で良い戦いができたと思います。

ーーCLのマンチェスター・シティー戦でPKを外してしまったことは、まだ悔やまれますか?

ラファエル もちろん悔しさは残っています。でも、それもすぐ消化して前向きになることは得意ですよ。もし監督が僕に次のPKを蹴るように言ったら、快諾して蹴ります。

ーーシューベルト監督はシュティンドルをトップに起用しました。ウォルフスブルクに移籍したマックス・クルーゼの穴を埋める2トップのパートナーとして、どのようにみていますか?

ラファエル ラース(シュティンドル)はマックス(クルーゼ)と全くタイプの違う選手です。でもプレーの質は非常に高い。運動量も多いし、ボールをキープする場面と素 早く仕掛ける場面の使い分けがうまい。それに加えて決定力があるので、相手にとって脅威的です。あれほどインテリジェンスな選手はなかなか居ませんよ。

古巣との対戦

ーーここから、ブンデスリーガ第10節とドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)で、古巣シャルケとの二連戦が始まります。シャルケの選手とは連絡を取り合っていますか?

ラファエル いいえ。日曜日のシャルケ戦ではフェルティンス・アレーナに帰還しますが、特別な感情はありません。シャルケでの時間は短すぎました。逆にベルリンでヘルタと対戦するときには全く違う想いがあります。弟のロニーがプレーしていることを除いたとしても、ヘルタは僕にとって特別なクラブですよ。

ーーシャルケに勝利して5連勝となると、シューベルト監督が暫定監督から正式な監督に就任する可能性も出てきますね?

ラファエル その決断はクラブが下すことですが、僕たちにとっては、シューベルト監督の下で事がうまく運んでいて、練習や試合を楽しむことができている。もしそうなれば、長期的にみても一緒に良い仕事ができると思います。