かつてドルトムントを2連覇、バイエルン・ミュンヘンをリーグ5回の優勝に導き、現在は監督業を勇退したオットマー・ヒッツフェルト氏が当サイトドイツ語版のインタビューで2015/16シーズン前半戦について語った。

——前半戦の17節を通し、どのチームが良い意味で驚きの成果を出したでしょうか?

ヒッツフェルト 何と言っても、昇格した2チームですね。両チームともよくやっていますよ。インゴルシュタットダルムシュタットもブンデスリーガをより一層面白くしています。うまく、そして早い段階でブンデスリーガに慣れました。きっと他の2部のクラブにとっては、“一つ上のレベルでもやれる”というモチベーションになったのではないでしょうか。そういう前例をつくるというのは大事なことです。ほんと、勇敢に戦いましたよね。

バイエルンの控えベンチはヨーロッパ最強

——バイエルンの前半戦についてはいかがでしょうか?

ヒッツフェルト バイエルンは昨季と全く同じように強いですね。ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるチームは多くの負傷者を抱えていますが、選手層が厚い。だから、あれほど負傷者がいても、全く問題がないわけです。主力が4、5人欠場していても、先発メンバーを見れば、チームは全員がそろっているように感じますから。私の意見では、バイエルンの控えベンチはドイツだけでなく、ヨーロッパでも最強です。

——今季加入したFWドグラス・コスタとFWキングスレイ・コマンについてはどう見られてますか?

ヒッツフェルト コスタとコマンはバイエルンに魅力的なサイド攻撃のオプションをもたらしました。長期離脱しているフランク・リベリとアリエン・ロッベンの穴を見事に埋めましたよ。両選手とも彗星のごとく現れ、成功を収めました。周囲の期待をはるかに上回ったのです。だって、シーズン前に彼らの名前はドイツで知られていませんでしたが、今はみんな知っています。テクニックに長け、スピードがあり、トリッキーでもある。グアルディオアラ監督の下で、コンビネーションやチームへの献身も学んでいるところです。

予測がつかないドルトムント

—昨季は低迷したドルトムントが再びバイエルンを追う位置にいることに驚かれていますか?

ヒッツフェルト いいえ、シーズン前からそうなると思ってました。バイエルンに競争相手が出てくるとしたら、それは間違いなくドルトムントです。トーマス・トゥヘル監督はチームに新しいフィロソフィーを植え付けました。彼のシステムは攻撃だけに特化しているわけではありません。ポゼッションに重きを置き、チャンスをうかがってます。だから常にテンポ速く、試合を運ぶわけではないのです。この指示により、ドルトムントはこれまでよりも効率的に、より賢く、戦っているわけです。トゥヘル監督の下、フレキシブルになり、それによって予測のつかない動きをするようになりました。

不調のチームは・・・?

——ウォルフスブルクは期待外れでしたか?

ヒッツフェルト そう言えますね。というのも、ウォルフスブルクは勝ち点の取りこぼしが多く、特にアウェー戦でのパフォーマンスが良くありませんでした。もっと安定した戦いができるはずなのに、そうは見えない。メンバーにポテンシャルがあることは疑いの余地もないのですが・・・。

——残留争いはどうなるでしょうか?

ヒッツフェルト ここ最近のように混戦となるでしょうね。多くのチームが不安を抱きながら戦っていますから。シュトゥットガルトブレーメンハノーファーホッフェンハイムの現時点の状況は芳しくありません。まだまだ分かりませんが・・・。順位の上位よりも下位の方がエキサイティングですね。

2015/16シーズン前半戦総括一覧