2月12日、ブンデスリーガ第21節初日で、内田篤人の所属するシャルケは、敵地で武藤嘉紀のマインツと対戦する。この試合で、2シーズン在籍したマインツへ凱旋することになるMFヨハネス・ガイスが、当サイト独語版とのインタビューに応じ、シャルケでの居心地やマインツ戦への心境を語っている。


――シャルケに移籍して半年が経過しました。前半戦のシャルケは好不調の波が激しかったですね。

ガイス 6カ月間で山も谷も経験したよ。もし勝つことができればファンはすごく喜んでくれるし、負けてしまえばものすごく批判を浴びる。それがシャルケというクラブであり、ファンにとってシャルケは一種の宗教みたいなものだ。でも大事なのは、彼らの一喜一憂に影響されることなく、チーム一丸となってまっすぐ進んでいくことだと思う。

――今のところ、それはうまくいっているようですね。3位と勝ち点差2で現在4位にいます。調子が上がってきた理由は何だと思いますか?

ガイス 僕たちは若いチームであるということをしっかりと自覚していた。これからもまだ成長していかなければならない。この半年は色々な問題点やポジティブな点を発見する時間だったんだ。それが最近の勝ち点獲得につながっている。これからも一生懸命トレーニングをして、結果を残していかなければならないね。

「巨大な未来が待っている」

――「若手が多い」とおっしゃいましたが、シャルケの未来はどうなるのでしょうか?

ガイス シャルケの育成部は何人もの選手を輩出している素晴らしい組織だ。そしてアンドレ・ブライテンライター監督は若手のことも信じ、例え試合に負けようとも忍耐強く若い選手を起用することができる。MFレロイ・サネ、MFマックス・マイヤー、MFレオン・ゴレツカ、MFアレッサンドロ・シェプフなど、多くの素晴らしいタレントがいるシャルケには、巨大な未来が待っているはずだ。

――しかし若い選手は貪欲です。次の夏にチームを離れてしまう選手が出てくることも考えられます。

ガイス 来シーズンも同じようにメンバーが組めるかどうかは誰にも分からないよ。でもこのチームの誰もが、ブンデスリーガというリーグ、そしてシャルケのようなビッグクラブでプレーできることが、いかに特別であることかを分かっている。フェルティンス・アレーナは欧州でもトップレベルの雰囲気だよ。ただし、もちろん自分にとって何がベストなのか、選手は決断しなければならない。

――あなたの決断はどうでしたか?

ガイス 昨年夏にここへ来た時のことは本当に良い思い出だよ。チームの雰囲気がすごく好きなんだ。

――今シーズン、難しい時期を乗り越えてきました。特にあなたはレッドカードで5試合出場停止処分を下されたこともありましたね。

ガイス あれは僕にとって本当に困難な時間だった。色々書かれたりもしたし、それに加えて、試合に出られないからチームをまったく助けてあげられなかった。でもそれを経験することで、自分がより強い人間になれたと信じている。

――すでにプロ6年目。またチームを操るポジションでプレーしています。そのため多くの人は、あなたがまだ22歳であることを忘れているかもしれません・・・。

ガイス あっという間に時間が過ぎていったね。フュルトで16歳の時にプロデビューし、ブンデスリーガデビューを果たし、マインツへ移籍して、今はシャルケの一員・・・時々自分のほっぺたをつねる時もあるよ。

――「もしサッカー選手じゃなかったら?」などと考えたりすることもあるのでしょうか?

ガイス “普通の若者”であればもっと良かったのかもしれない、と考えることもあるよ。でもプロ選手になることは常に自分の目標だった。何よりもサッカーが大事で、子どもの時は毎日グラウンドに行ってボールを蹴っていたんだ。それにオフシーズンなら家族や友達とゆっくり語り合う時間もあるから問題ないよ。

古巣との対戦

――金曜にはシャルケの選手としてマインツへ戻ります。マインツのファンはどのような反応を見せるでしょうか?

ガイス マインツとけんか別れしたわけではないし、マインツで成長した選手がいつか他の新しい目標に向かっていきたいという願望を持っていることを、マインツファンは分かっていると思う。それに僕の移籍金でチームは他の選手を買うことができた。いずれにしても、手荒く迎えられることはないはずだよ。

――昨シーズンのマインツはあまり調子が良くなく、それでいてFW岡崎慎司やあなたのような、チームの柱が抜けてしまいました。しかし現在マインツはシャルケと勝ち点が3しか離れていません。マインツがこれほど好調なシーズンを過ごせると思っていましたか?

ガイス マインツが欧州リーグ(EL)出場権を争う順位にくることは微塵も疑ってなかったよ。彼らには素晴らしいチームスピリットがあり、マーティン・シュミット監督も非常に良い仕事をしている。FW武藤嘉紀やFWジョン・コルドバのような選手も補強したし、MFユヌス・マリも今のブンデスリーガでベストな10番の1人だ。

――マインツ対シャルケはどのような試合になると思いますか?

ガイス しっかり戦えるかどうかが結果を分けるだろうね。ここ数試合で僕らが見せたように、すべてを出し切らなければならない。