前節、香川真司のドルトムントに0-2で敗れてしまった、武藤嘉紀が所属するマインツ。しかし順位は今もなお欧州リーグ(EL)出場圏内の6位にとどまっており、夢の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場もまだまだ射程圏内。同クラブで2番目にゴールを決めている武藤は、現在右ひざ負傷のため戦列を離れているものの、替わりに出場機会を得たジョン・コルドバが、第22節から第24節まで3戦連発を記録し、王者バイエルン・ミュンヘンから白星を奪う原動力にもなっている。当サイト独語版は、そんなコルドバとのインタビューを行い、同選手の活躍にスポットライトを当てた。


――コロンビアからはファウスティーノ・アスプリージャや、アドルフォ・バレンシアなど、著名なストライカーが誕生しています。あなたにとってお手本になる選手とは誰でしょうか?

コルドバ 個人的にはディディエ・ドログバをお手本にしているよ。

――その理由は?

コルドバ 単純に、彼がチェルシー(イングランド)時代に見せた、恵まれた体格を駆使したプレーが好きなんだ。

――フィジカルの強さはあなたからも感じられます。

コルドバ 僕もドログバと同じようなスタイルを目指しているからね。僕のフィジカル能力にも、あのプレースタイルは合っていると思うよ。だからドログバのプレーは食い入るように見ていたんだ。

「夢はプロの選手になることだった」

――あなたはコロンビア西部のイストミナ出身ですね。サッカーを始めたきっかけはどのような感じだったのでしょうか?

コルドバ 僕は小さな村に生まれた。でもそこにもサッカークラブがあってね。そこで7歳の時にボールを蹴り始めて、11歳になってプロクラブの下部組織に移籍したんだ。そこでは高いレベルの練習に励むことができた。

――プロ選手になることは子どもの時からの夢でしたか?

コルドバ サッカーはいつも僕を駆り立ててくれた。だからいつだって僕の夢はプロの選手になることだったよ。

――コロンビアからメキシコとスペインを経由して、今ドイツにいます。なかなか見ないルートではないでしょうか?

コルドバ 珍しいことだとは思わないね。メキシコのクラブはコロンビアのことをよく見てるし、それで僕はチアパス(メキシコ)に移籍したけど、それまでそこでプレーしていたジャクソン・マルティネスがポルト(ポルトガル)に移籍してしまったから、そのための補強で獲得されたんだ。あそこでプレーさせてもらえたのは、僕のキャリアにとって非常に大きなことだった。

――当時は18歳でしたね。

コルドバ 初めて1人で外国に行ったけど、新しい文化、そして新しいサッカーに出会うことができて、僕にとっては大きな1歩だったよ。

スペインへの移籍、そしてマインツへ

――そして1年後にはエスパニョール(スペイン)へ羽ばたきます。

コルドバ コロンビア代表としてトルコでのU-20ワールドカップに出場し、フランスでもU-21コロンビア代表として試合に出た。その時のプレーがエスパニョールの目にとまったようだね。移籍が決まるまでは本当に早かったよ。

――その1年後、今度はグラナダ(スペイン)へ移籍しました。

コルドバ グラナダがチアパスへの移籍金を支払うと申し出たからね(※チアパスからエスパニョールへは期限付き移籍)。僕はヨーロッパに残りたかったし、スペインで自分の力を証明したかったんだ。

――またしても1シーズンであなたは移籍します。今所属しているマインツへ。

コルドバ グラナダでは思うようなプレーができなかった。でも、そしたらマインツから今シーズン限りの期限付き移籍のオファーが来たんだ。

――マインツというクラブのことを知っていましたか?

コルドバ エルキン・ソトから色々と助言をもらったんだ。彼はマインツで長い間プレーしているし、コロンビア代表でもあるからね。

――マインツ加入当初はプレー時間があまりありませんでした。

コルドバ 僕も何回か負傷してしまったしね。でもここは世界でもビッグなリーグの1つだし、ブンデスリーガでプレーすることは僕にとって1つの大きな目標でもあった。

――マーティン・シュミット監督の下で半年間トレーニングし、選手として成長できたと思っていますか?

コルドバ どんな時も一生懸命練習しなければならない。ビッグプレーヤーになりたいからね。まず、ようやく初得点を決めることができてうれしく思っているよ。このクラブに来て、フィジカル面はさらに高まったと思う。マインツの戦術を90~95分ずっとこなすことができるようになったからね。

――レーバークーゼン戦後はものすごく疲労していましたね。

コルドバ うん、試合後のインタビューを受ける時に、何かにつかまっていなければならないほどだった。足のいたるところがつっていたからね。でも少し休んだら、また良くなったよ。

――シュミット監督の影響というのはどれくらいでしょうか?

コルドバ 僕は監督、経営陣、そしてチームメートのみんなに心から感謝している。僕がフィットするまで忍耐強く待ってくれて、僕を信頼し続けてくれた。みんなから信じてもらえて本当に幸せ者だ。

――スペインリーグとブンデスリーガを比べた場合、その違いはなんでしょうか?

コルドバ まったくタイプが違う2つのリーグだね。ブンデスリーガでは90分間全力を出さなければならない。1秒でも休んではいけないんだ。スペインはもうちょっとゆったりしていて、ボールポゼッションと戦術に、より重きが置かれている。スペインでは3つのビッグクラブが存在しているけど、ドイツではすべてのチームがすべてのチームに勝つチャンスがある。だからこっちのほうが競争は激しいと思うよ。

――ブンデスリーガのスタジアムの雰囲気などはどうでしょう?

コルドバ グラナダもスタジアムはいつも満員だったけど、スペインの他のクラブではそうでない時もあるね。しかしドイツはすべてのスタジアムが毎週末満員になる。これはとんでもないことだよ。だから雰囲気もいつも最高さ。

――1トップと2トップ、どちらでプレーするのが好きですか?

コルドバ どちらでも問題なくプレーできるよ。今のマインツでは1トップに2人のサイド、そしてユヌス・マリが僕の後ろにいる。とてもうまくいっているし、試合をしていて楽しいね。武藤が負傷から戻ってきたら、監督がどういうサッカーをしようとするのか見ものじゃないかな。

――バイエルン戦での決勝点は、あなたのこれまでのキャリアで最高のゴールでしたか?

コルドバ あのような素晴らしいスタジアム、素晴らしいチームを相手にゴールを決め、勝ち点3を獲得できたのは、もちろんとてつもないことだよ。信じられないくらい素晴らしい気分だった。

――ところでコロンビア代表に入ることもあなたの目標ですよね?

コルドバ もちろんだとも! コロンビアのA代表に入ることは僕の大きな目標だ。そのためには僕のすべてを捧げるつもりだ。

――ちなみにドイツに来て感じた最も大きな文化の違いはなんですか?

コルドバ (細かく仕分けをしなければならない)ごみリサイクルのシステムかな(笑) あれはいまだに理解できない(笑)