マインツFWコルドバ「ドログバをお手本に」
前節、香川真司のドルトムントに0-2で敗れてしまった、武藤嘉紀が所属するマインツ。しかし順位は今もなお欧州リーグ(EL)出場圏内の6位にとどまっており、夢の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場もまだまだ射程圏内。同クラブで2番目にゴールを決めている武藤は、現在右ひざ負傷のため戦列を離れているものの、替わりに出場機会を得たジョン・コルドバが、第22節から第24節まで3戦連発を記録し、王者バイエルン・ミュンヘンから白星を奪う原動力にもなっている。当サイト独語版は、そんなコルドバとのインタビューを行い、同選手の活躍にスポットライトを当てた。
――コロンビアからはファウスティーノ・アスプリージャや、アドルフォ・バレンシアなど、著名なストライカーが誕生しています。あなたにとってお手本になる選手とは誰でしょうか?
コルドバ 個人的にはディディエ・ドログバをお手本にしているよ。
――その理由は?
コルドバ 単純に、彼がチェルシー(イングランド)時代に見せた、恵まれた体格を駆使したプレーが好きなんだ。
――フィジカルの強さはあなたからも感じられます。
コルドバ 僕もドログバと同じようなスタイルを目指しているからね。僕のフィジカル能力にも、あのプレースタイルは合っていると思うよ。だからドログバのプレーは食い入るように見ていたんだ。
「夢はプロの選手になることだった」
スペインへの移籍、そしてマインツへ
――スペインリーグとブンデスリーガを比べた場合、その違いはなんでしょうか?
コルドバ まったくタイプが違う2つのリーグだね。ブンデスリーガでは90分間全力を出さなければならない。1秒でも休んではいけないんだ。スペインはもうちょっとゆったりしていて、ボールポゼッションと戦術に、より重きが置かれている。スペインでは3つのビッグクラブが存在しているけど、ドイツではすべてのチームがすべてのチームに勝つチャンスがある。だからこっちのほうが競争は激しいと思うよ。
――ブンデスリーガのスタジアムの雰囲気などはどうでしょう?
コルドバ グラナダもスタジアムはいつも満員だったけど、スペインの他のクラブではそうでない時もあるね。しかしドイツはすべてのスタジアムが毎週末満員になる。これはとんでもないことだよ。だから雰囲気もいつも最高さ。
――1トップと2トップ、どちらでプレーするのが好きですか?
コルドバ どちらでも問題なくプレーできるよ。今のマインツでは1トップに2人のサイド、そしてユヌス・マリが僕の後ろにいる。とてもうまくいっているし、試合をしていて楽しいね。武藤が負傷から戻ってきたら、監督がどういうサッカーをしようとするのか見ものじゃないかな。
――バイエルン戦での決勝点は、あなたのこれまでのキャリアで最高のゴールでしたか?
コルドバ あのような素晴らしいスタジアム、素晴らしいチームを相手にゴールを決め、勝ち点3を獲得できたのは、もちろんとてつもないことだよ。信じられないくらい素晴らしい気分だった。
――ところでコロンビア代表に入ることもあなたの目標ですよね?
コルドバ もちろんだとも! コロンビアのA代表に入ることは僕の大きな目標だ。そのためには僕のすべてを捧げるつもりだ。
――ちなみにドイツに来て感じた最も大きな文化の違いはなんですか?
コルドバ (細かく仕分けをしなければならない)ごみリサイクルのシステムかな(笑) あれはいまだに理解できない(笑)