ホッフェンハイムのナーゲルスマン新監督の初陣は引き分けとなった - © © imago
ホッフェンハイムのナーゲルスマン新監督の初陣は引き分けとなった - © © imago

28歳のナーゲルスマン監督、デビュー戦の1日

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「とても感情的になったよ」

ホッフェンハイムは2月11日、健康上の理由で退任したフープ・ステフェンス監督の後を28歳のユリアン・ナーゲルスマン氏が引き継ぐことを発表した。ブンデスリーガ史上最年少監督の誕生である。ナーゲルスマン氏はその2日後、第21節のブレーメン戦でさっそく指揮を執った。低迷するチームに魔法をかけるまでには及ばなかったが、ホッフェンハイムは1-1で引き分け、貴重な勝ち点1を獲得している。ブンデスリーガ新米監督の1日を振り返る。

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フレッシュな面々

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「モチベーションを上げてくれる」

その約2時間半前、ナーゲルスマン監督は試合前最後のチームミーティングを行っていた。その後、ブレーメンのビクトル・スクリプニク監督らと笑顔であいさつを交わし、試合開始数分前にベンチについた。

チームを指導する時間は限られていた。それでも、新たな戦術でプレーさせるには十分な時間だった。ナーゲルスマン監督はディフェンスに3バックを起用。先発メンバーの平均年齢は23.7歳と非常に若く、監督より年上の選手は途中出場した29歳のオイゲン・ポランスキだけだった。また、前節のダルムシュタット戦から4選手を変更。中でもフィリップ・オクスはこれが先発デビューとなった。

歓喜の初ゴールまでは、わずか10分。シュトローブルのクロスにクラマリッチが頭で飛び込み、ホッフェンハイムが先制する。ナーゲルスマン監督はコーチ陣とハイタッチし、小さく、しかし力強くガッツポーズを見せた。ところがその3分後、CKから同点に追いつかれる。77分にクラマリッチが2枚目のイエローカードを受けて退場した後は、我慢の時間帯が続いた。それでも1-1のまま試合は終了し、「ラッキーな勝ち点だ」と胸をなでおろした。残留争いがもっと厳しいことは心得ている。「チームの数的不利の状況での戦い方を見れたのはポジディブだった。いろんな手がかりを見つけたよ」と先を見据えた。ただしまずは来週、ドイツ最高位の指導者ライセンス(日本サッカー協会でいうS級ライセンス)の最終試験に受からなければならない。