香川真司が所属するドルトムントはブンデスリーガ第25節の3月5日(土)、首位バイエルン・ミュンヘンと激突する。「デア・クラシカー」と呼ばれるドイツ最高峰の戦いを前に、かつて両チームをドイツ王者に導いた名監督、オットマー・ヒッツフェルト氏に話を伺った。

——ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンの「デア・クラシカー」が直前に迫っています。

ヒッツフェルト 私はバイエルンが有利だと思いますね。単純にバイエルンの安定性、相手チームを支配するプレーの仕方が理由です。しかし、ドルトムントでの試合はいつも難しくなります。このようなトップゲームでは、小さなことが試合を決定づけますし、この土曜の試合もそうなるでしょう。

——今回は前半戦の5-1(バイエルンの勝利)のような大量ゴールは生まれないでしょうか?

ヒッツフェルト そうでしょう。試合には「棚からぼた餅」のようなことも起こりますが、このようなトップゲームは、互角の勝負で激戦となるでしょう。

——今季のドルトムントがこれほど安定し、クラブ史上2番目の成績を収めていることに驚きはありますか?

ヒッツフェルト いいえ、それほどは。昨季のドルトムントは多くの問題を抱えていましたが、彼らにはもっとうまくプレーする力はあったわけです。昨季の後半戦でその力を見せつけました。今季は新しい監督の下、新しいモチベーションがあります。トーマス・トゥヘル監督はとても良い仕事をしていますよ。彼はチームをさらに成長させ、さらに安定したチームにしました。

——ピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)とロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)の得点王争いも激しいです。

ヒッツフェルト 私はレバンドフスキが得点王になると思います。理由は、バイエルンでプレーする彼の方が、ドルトムントのオバメヤンよりもゴールを決めるのが簡単だからです。レバンドフスキの方がパスが回ってきますし、より良いアシストを受けるでしょう。オバメヤンの方がむしろ、一人でゴールを決める力はありますね。レバンドフスキの方がチームメイトの協力に頼っています。

——今季のドルトムントで最も重要な選手は誰でしょうか?

ヒッツフェルト オバメヤンにきまっています。得点数と大きく成長したという理由からです。彼はトゥへル監督の下でステップアップし、何よりも安定した選手となりました。

——バイエルンにはフランク・リベリが復帰しました。彼は以前と変わらない活躍ができるでしょうか?

ヒッツフェルト 誰かが活躍するとしたら、それはフランク・リベリでしょう。彼は信じられないほどの強い意志を持っていますから。それに最近も、彼が変わらずに活躍できることをほのめかしました。彼は相変わらず非常にスピードがあり、ドリブルで切り込み、すでにパフォーマンスは良くなっています。まだあまり試合に出ていませんが、何回かアシストもしました。つまり、それは彼の強みです。1対1に自信を持っていますし、勝率も良いです。彼には不安がなく、何事にも全く気に留めずにプレーしています。

——「デア・クラシカー」の結果はどうなるでしょうか?

ヒッツフェルト バイエルンが試合を有利に運びそうですが、私の予想としては引き分けにしておきましょう。バイエルンは絶対に勝利を目指して戦うでしょうが、引き分けという結果は悪くないはずです。ドルトムントとの勝ち点差が8から9に広がるわけですし(※)、残り9試合でここから落ち込むことはないでしょうから。

(※)第24節でバイエルンがマインツに負け、ドルトムントはダルムシュットに勝利したため、両者の対戦時の勝ち点差は5

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