2015/16シーズンのブンデスリーガも第17節が終わり、前半戦の全日程を終了した。当サイトではこの冬季中断期間中に日本人選手を取り上げ、前半戦の総括をしていく。今回はマインツでブンデスリーガのデビューを果たした武藤嘉紀の半季を振り返る。

鮮烈デビュー

パリッとしたスーツ姿で武藤がマインツの入団記者会見に現れてから、あっと言う間に5カ月が過ぎた。「熱い野心をもってドイツで活躍して行きたいと思います」と挨拶したストライカーは周囲の期待を裏切らず、ブンデスリーガ第2節から全試合に先発出場した。第3節のハノーファー戦で移籍後初ゴールを含む2得点の大活躍を見せると、第10節には日本人選手としてブンデスリーガで2人目の快挙となる1試合3ゴールを達成。「武藤」の名がドイツ最高峰のリーグで響き渡った。結局前半戦は7得点2アシストと、鮮烈なデビューを果たしたといえるだろう。

適応能力を発揮

武藤は新しい生活に慣れるまでに、それほど日数を要さなかったようだ。“郷に入れば郷に従え“とばかりに、カフェではドイツ語でショコラーデ(ホットチョコレート)を注文したり、クリスマスマーケットを訪れたりと、積極的にドイツでの生活を楽しんでいる。『適応力』が海外で活躍するための鍵であるならば、その辺りにも武藤の伸びしろが表れている。一方、指揮官から「ドイツ語を使ってコミュニケーション取ることを求められている」と明かし、「言葉が一番大変」ともらした。ドイツ語の勉強は当然、積極的にコミュニケーションを取ることを自らの課題としている。FWというポジション柄、チームメイトとボールの受けどころや前線の追い込み方など、細かい部分で意見交換ができるようになれば、さらなる活躍が期待できそうだ。

エースへの道のり

冒頭で紹介したような数字を見ると、武藤は素晴らしいスタートを切ったといえるのだが、出場した17試合中ゴールを挙げたのは4試合という数字は、やや寂しくもある。何よりも武藤本人がこの成績に納得しておらず「チャンスの量を考えると、もっともっとできたと思う。FWである以上チームを上位に上げるのも役目。しっかり自分が決めていかないと」と後半戦に向けて意気込んだ。絶対的なエースへの道のりは、始まったばかりだ。

2015/16シーズン前半戦総括一覧

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