2015/16シーズンのブンデスリーガも第17節が終わり、前半戦の全日程が終了した。今回はヘルタ・ベルリンに所属する原口元気の前半戦の働きを振り返る。

日本人トップクラスの出場時間

近年の低迷から脱出し、現在3位につけているヘルタの中心には、紛れもなく原口の姿がある。左右のMFや1トップとして17試合中16試合でピッチに立ち、先発に名を連ねなかったのは開幕節と第16節のみ。フル出場も11回あり、プレー時間数はチーム内で堂々の5位、日本人選手の中では長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)に次ぎ2位の1353分に出場している。

「ポジションを奪われるかもしれない」

これまで1得点1アシストと、ゴールへの直接関与が少ないにも関わらず、なぜ原口がここまで攻撃的プレーヤーとして試合に出続けられるのか。それを考察していく中で1つのデータが浮かび上がってくる。途中出場となった第1節アウクスブルク戦、そして第9節シャルケ戦、第11節メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦を除いた13試合で、原口のスプリント数はチームでトップを記録。これはつまり、守備から攻撃へ、そして攻撃から守備への切り替えが素早く、オフ・ザ・ボールでの貢献が多大であることを意味する。ただし、本人はもちろん「1試合、1試合、本当に『ポジションを奪われるかもしれない』という気持ちでやってますし、良くなかったらすぐ代えられてしまう世界なので、守備でも攻撃でも常に100%でやって、その中で結果っていうのをやっぱり求めていかなきゃいけない」と、ゴールという勝利に直結する活躍にも強い意欲を見せている。

体のぶつけ方を改善

さらにもう1つ、原口が昨シーズンから様変わりしたポイントは、ドイツサッカーで重要視される1対1の場面だ。当サイトが毎試合後に算出するスタッツを見ると、原口が1対1勝利回数でチームのトップ3に入った試合は計8回あり、今シーズンは球ぎわでの強さを発揮している。特にバイエルン・ミュンヘンレーバークーゼンのような上位陣との対決では同項目でチーム最多をマークするなど、非常に頼もしい存在となった。その点については「(体の)当て方は(ドイツに)来た時よりも明らかにうまくなってるし、どう当てたら自分が崩れないで行けるかとか・・・。まぁがっつり当たったら勝てないシーンもありますけど、体の入れ方とかタイミングによって逆に(自分の)パワーに変えられたり、良いブロックで(ドリブルの)推進力が出たりするので、そういうところは徐々に改善されてるなと。『(相手がぶつかって)来るな』と思うタイミングで、逆に力を抜くじゃないけど、自分から当たりに行くんじゃなくて、押されてそのまま(前に)出ていくというか、それをうまく反動にできてると思います」と、自らも成長を確信していた。

前半戦の調子を維持することができれば、ヘルタにとっては2009/10シーズン以来となる欧州リーグ、あるいは1999/00シーズン以来となる欧州チャンピオンズリーグの出場もいよいよ現実のものとなってくる。クラブをヨーロッパの舞台へと導くため、後半戦の原口には、やはりゴールとアシストという目に見える結果を期待したい。

2015/16シーズン前半戦総括一覧