ブンデスリーガ2015/16シーズンも残り10節を残すのみとなった。3月5日、6日に行われる第25節ではドイツサッカー界最大のイベント「デア・クラシカー」に注目が集中するが、他のカードでも残留や欧州の舞台への切符をかけた戦いが繰り広げられる。本稿では日本人選手が所属するクラブの今節の見どころをまとめて紹介する。

3月5日(土)15時30分(日本時間23時30分)キックオフ

ブレーメンハノーファー

最下位に沈むハノーファーにとって、15位のブレーメンは何としても勝ちたい相手だ。前半戦の同カードではシーズン初勝利を収めているほか、酒井宏樹が2013年にブンデスリーガ初ゴールを決めた相手でもあり、相性は悪くない。2節続けて先発している清武、酒井、山口の日本人トリオがハノーファーの運命を背負う。また、現在ハノーファーを率いるトーマス・シャーフ監督が、41年間を選手・スタッフとして過ごしたブレーメンとの古巣対決に臨むという点も、ひとつの見どころだ。

フランクフルトインゴルシュタット

ここ6試合勝利から遠ざかっているフランクフルトは、今季初めて入れ替え戦へと回る16位まで順位を落としてしまった。一刻も早く復調の糸口をつかみたい状況だが、チーム総得点の44%を決めているアレクサンダー・マイヤーが膝のけがで戦列を離れており、万全の態勢が整っているとは言いがたい。複数のポジションを任されている長谷部誠をはじめ、他の選手の奮闘が必須だ。また、この試合はフランクフルトSDブルーノ・ヒュープナー氏とインゴルシュタットのDFベンヤミン・ヒュープナーの親子対決としても注目を集めている。

ケルンシャルケ

ケルンは2014年のブンデスリーガ1部復帰以降シャルケ戦に強く、直近は3連勝中。今回は4連勝への期待が高まるが、チームの公式戦総得点29のうち約半分(14点)を決めている点取り屋、アントニー・モデステの出場が危ぶまれている。モデステが不在となれば、ケルンの攻撃力は大きく低下することになるが、後半戦に入って大幅に出場時間を減らしている大迫勇也にとってはチャンスであり、3試合ぶりの出場が実現する可能性が高まる。一方、欧州リーグ(EL)敗退以降元気がなかったシャルケは、前節のハンブルガーSV戦で今季最多となる1試合26本のシュートを放ってシーズン初の逆転勝利を挙げるなど、復調の兆しを見せている。

3月6日(日)17時30分(日本時間翌1時30分)キックオフ

ハンブルガーSVヘルタ・ベルリン

第25節で唯一日本人対決となる可能性があるこのカードは、ヘルタが5試合連続で完封勝利している。欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権に手が届く位置にあることを考えても、ヘルタが圧倒的に有利だろう。一方、ハンブルクの酒井高徳は前節のシャルケ戦で今季初アシストをマークした。ここ5試合でフル出場を続けており、出番の少なかった前半戦の苦しみを乗り越えて定位置を獲得したといえるだろう。降格圏との勝ち点差はわずかに5と、決して安心できるチーム状況ではないため、2016年の2勝目が欲しいところ。原口と酒井によるタッチライン際での同い年対決からも目が離せない。