5月14日をもって2015/16シーズンのブンデスリーガもついに終焉を迎えた。そこで当サイトでは、この1年間における日本人選手の働きを振り返っていく。第9回は、18位ハノーファーに所属する酒井宏樹。

(1)主力としての地位

ハノーファーとの契約から丸4シーズンが経過。昨シーズン、一昨シーズンよりも不安定なプレーが減った酒井は、同クラブの右SBとして、今季もピッチに立ち続けた。しかし、チームは開幕から低空飛行を続け、前半戦を17位で終了。その第17節バイエルン・ミュンヘン戦後に「来年はもっと厳しくなると思います」と話した酒井の危惧は現実のものとなり、あえなくブンデスリーガ2部へ降格した。最終ラインの一角を司る者として、リーグ16番目の62失点という数字には決して満足していないだろう。

(2)ブンデスリーガ2ゴール目

負ければ自動降格が決まる第31節インゴルシュタット戦、2点のビハインドを背負っていたハノーファー反撃ののろしは、酒井の1発からだった。58分、ペナルティーエリア右、ソロイのパスにダイレクトで合わせたシュートは、鋭い弾道でGKの腕をすり抜けファーサイド側のネットに突き刺さった。2013年11月3日ブレーメン戦以来の得点について酒井は「僕自身もう2回ぐらい点取れそうなところまで中に入って行けたんで。中に入るからには点を狙ってましたし、うまくいって良かったです。相手が股を開ける、絶対足を上げると思ったんで、うまくいけばキーパーはノーチャンスなので、それがうまくいったかなって感じです。まあSBですし、CK(の時)でも(ゴール前へ)上がらないので、なかなか得点のチャンスもないですけど、でも点を取ることはうれしいですし、それでこうやって負けなかったのは良かったと思います」と話している。

(3)来季へ向けて

今シーズン限りでハノーファーとの契約をまっとうする酒井。移籍金は一切かからず、すでにブンデスリーガでの経験も4年あるため、獲得に動くクラブも決して少なくないはずだ。本人いわく「ドイツ国内だけで考えてるわけじゃなく、全部考えてる。やっぱりせっかく海外に来てるので、いろんな国に興味があります」と、ハノーファーと新たな契約を結ぶ可能性は低いようで、さらに「まずはヨーロッパで。やっぱりワールドカップもありますし。僕のサッカー能力で日本に帰っちゃうと、もう(海外に)出てくるのは難しいんで。しっかりこっちでやれるうちはやって」と、日本への復帰も考えていない様子。果たして酒井は来季、どのクラブのユニフォームをまとうことになるのだろうか。

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