バイエルン・ミュンヘンは4月19日、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)準決勝でブレーメンに勝利し、2年ぶりとなる同大会ファイナルへの進出を決めた。そして今週末に開催されるブンデスリーガ第31節ヘルタ・ベルリン戦で勝ち点3を奪い、さらにドルトムントシュトゥットガルト戦で引き分け以下の結果に終われば、バイエルンの今季ブンデスリーガ優勝が決定する。そこで当サイト独語版は、同クラブのMFティアゴ・アルカンタラとの独占インタビューを敢行。現在の心境について語ってもらった。

――シーズンも終盤に差し掛かっています。あなたにとって最も大きな挑戦とは何になるのでしょうか?

ティアゴ 毎試合がファイナルだと思って、それに向かって準備をすることがまず大事になってくる。試合への準備に集中し、でも同時にそれを楽しむことを忘れてはならない。

――ドルトムントとは勝ち点7差でリーグ優勝に王手をかけています。そしてDFB杯での決勝進出も決め、欧州チャンピオンズリーグ(CL)4強ではアトレチコ・マドリード(スペイン)とも激突しますね。

ティアゴ まずは次の試合、ブンデスリーガのヘルタ戦のことだけを考えているよ。まだリーグ4連覇を成し遂げたクラブはブンデスリーガに存在していない。それを目前にしている僕たちにとって、ヘルタ戦は非常に重要な一戦となるだろう。その後に開催される試合のことを考えるのは、意味がないね。もちろんすべてのタイトルが重要な意味を持っているが、リーグ優勝は特別なものだよ。

「1人の人間として成熟」

――マヌエル・ノイアーが先日、バイエルンとの契約を更新しました。

ティアゴ 彼がこの先も長くこのクラブにいるというのは、僕たち全員がうれしく思っている。世界トップレベルのGKがチームメートだというのは、本当に素晴らしいことだ。

――今シーズン終了後にジョゼップ・グアルディオラ監督がチームを去ります。そのことはチーム内に何か影響を与えているのでしょうか?

ティアゴ ここ数年間でブンデスリーガのサッカーはさらに発展したと、僕は見ている。ペップ(グアルディオラ監督)はそこに大きく貢献したんじゃないかな。新しい戦術を取り入れ、他のクラブも同じ戦術をやったりしている。今では、90分の中でシステムを変更することは決して珍しいことではなくなった。まだペップのバイエルンでの生活は完全に終わったわけじゃないけど、これだけは言える。「本当に素晴らしい3年間だった」とね。

――ティアゴ選手個人としては、この3年間はどうでしたか?

ティアゴ これまでとは違う国、違う町、違うクラブへ来て、新しい言語を学び、1人の人間として成熟することができた。故郷を去り、今はこのスペクタクルなクラブで素晴らしい仲間と一緒にプレーしている。これからのミュンヘンでの生活も楽しみで仕方がないよ。

――あなたは自らプレーするだけでなく、TVでサッカーを見るのも大好きだと聞いています。

ティアゴ その通り。かなり多くの試合を見てるね。サッカーは僕の情熱そのものであり、スペイン、イングランド、イタリア、そしてブンデスリーガも、色んな試合をTVで観戦しているよ。

――あなたの祖国スペインからはアトレチコがCL準決勝に進出し、そしてリーグでもバルセロナやレアル・マドリードと優勝争いを演じています。その事実に驚いていますか?

ティアゴ 驚いている? そんなことはまったくないよ。アトレチコの成績は決して偶然ではない。彼らは世界中からリスペクトされるべきクラブであり、素晴らしい結果を残しているのは今シーズンだけではないからね。確固たるアイディアを持ち、それが成果として表れている。CLで彼らと戦う際には、限界まで力を出し切らなければならないだろう。アトレチコは2014/15シーズンのCL覇者バルセロナを退けるほどのクラブだからね。

――昨シーズンはバルセロナに、そして一昨シーズンはレアルに敗れ、バイエルンはCLの舞台から姿を消しました。3シーズン連続でスペインのクラブと4強で激突することについて、どうお考えですか?

ティアゴ 過去に起きたことを見ても仕方がないし、僕はできれば前を向いていたい。どんな大会であろうと準決勝ともなれば、いつだって激しい試合になる。僕たちはエネルギーにあふれているし、過去2シーズンと比べても、僕らは1つのチームとしてより成熟している。

――バイエルンと対戦するチームは普段よりも守備的な布陣を敷いてきます。そのような試合を多くこなしていることは、ディフェンスが非常に強いアトレチコと対戦する上で有利なのではないでしょうか?

ティアゴ 確かにアトレチコが準決勝に到達できたのは、その力強いディフェンスがあったからだ。でもそれはすべてのチームに言えること。守備に問題を抱えていれば、このレベルに到達することはできない。そして彼らにも非常に手ごわいFW陣がいることを忘れてはならない。