リベリ(写真)は今やバイエルン古参選手の1人となった
リベリ(写真)は今やバイエルン古参選手の1人となった

リベリ独占インタビュー「このクラブは家族のようなもの」

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9カ月にわたる負傷離脱を乗り越え、昨年12月に公式戦への復帰を果たしたバイエルン・ミュンヘン所属MFフランク・リベリ。その直後に再び戦線離脱となってしまったが、現在はそれも癒え試合出場も重ねており、かつての輝きをようやく取り戻しつつある。そんな中、当サイト独語版は同選手との独占インタビューを実施。バイエルンでの居心地、タイトルへの思い、若手へのアプローチなどを語ってもらった。

――バイエルンにやって来てまもなく丸9年になり、あなたは最古参の1人となりました。このクラブはあなたにとってどのような存在でしょうか?

リベリ バイエルンは今後も私にとって特別なクラブであり続けるだろう。ここにいる間にも、他のクラブからのオファーはいくつかあったが、バイエルンも私もそれを拒み続け、おかげで今日(こんにち)の私は非常に幸せだ。確かに、けがをしたり、うまくいかない時もあった。しかしこのクラブは、いついかなる時でも私の味方でいてくれた。その恩は絶対に忘れない。

――少し前に、「バイエルンとの契約が切れる2017年の後は、欧州のクラブではプレーしないだろう」とおっしゃっていましたね?

リベリ 現時点で、数年後の自分にどういうことが起こるのかを言うのは難しい。少なくとも、バイエルンは私にとって非常に大切な存在なんだ。今は毎試合楽しんでプレーできているし、私にとってこのクラブは家族のようなものなんだ。

「本当に難しい時間だった」

――昨シーズンのCL準決勝ではバルセロナ(スペイン)に敗れました。仮に今シーズンも激突することになっても、昨季とは別の結果にすることができるでしょうか?

リベリ もし私たち全員が地に足をつけて戦うことができれば、バイエルンは多くのことを成し遂げられる非常に強いチームの1つだ。昨シーズン、あれだけの負傷者を抱えていながら、常に代わりとなる選手がいた。こんなクラブは世界のどこにもないよ。今、ハビエル・マルティネスとジェローム・ボアテングは復帰に向けてリハビリ中であり、彼らが戻ってくれば私たちはさらに強くなるだろう。

――今やバイエルンの選手層はかつてないほど厚くなり、チーム内の競争も熾烈になっています。「レギュラーポジションを失ってしまうのではないか」という不安はないのでしょうか?

リベリ 全ての試合に出場できる選手は1人もいない。試合数があまりにも多すぎるからね。私たちは機械ではなく、人間なんだ。そしてチーム内の競争は確かに激しいが、私はうまくやっていけるだろう。チームに貢献できると思っているし、自分の能力を信じている。

――バイエルンの選手の中では、ベテランの部類に入ります。若手との関係はどうでしょう?

リベリ 経験豊富な選手には、若い選手を育てる責任がある。だから私も若手とはよく話すようにしている。特にダビド・アラバとキングスレイ・コマンだね。彼らがチームのために全てを出し切り、そして貢献できるように手伝ってあげたいんだ。彼らはすでに非常に高いレベルでプレーしている。それはチーム全体にとって、とても大事なことだ。