バイエルン・ミュンヘンは5月10日、ベンフィカ・リスボン(ポルトガル)に所属するレナト・サンチェスを、来シーズンから2021年夏までの契約で獲得したことを発表した(ニュースはこちら)。本稿では、18歳の新鋭ポルトガル代表MFについて以下に紹介していく。

(1)サンチェスって誰?

フルネームはレナト・ジュニオール・ルス・サンチェス。UEFAユースリーグでのガラタサライ(トルコ)戦に11-1で勝利したベンフィカ下部組織の選手で、その試合での活躍が認められ昨年10月にトップチームへ引き上げられた。プロデビューから1年にも満たない新鋭だ。

(2)勝ち点率が急上昇

サンチェスがデビューを飾る前の今季ベンフィカは、1試合あたり平均1.71しか勝ち点を得られていなかった。しかしサンチェスがトップチームで出場するようになってからの24試合では、それがなんと2.79まで上昇。順位も8位から急激に浮上し、優勝まで目前となっている。

(3)巨大な未来

18歳という年齢ながら、脚力に優れ、1対1に強く、キックの精度も秀逸であるなど、その能力は非常に高い。プロ初ゴールは昨年12月、30mはあろうかという位置から弾丸シュートを決め、周囲の度肝を抜いた。今季限りでの退任が決定しているジョゼップ・グアルディオラ監督も「ヨーロッパでおそらくベストな若手の1人だ。高いクオリティを持ち、個性に溢れ、走ることを惜しまない。彼の前には巨大な未来が待っているだろう」と手放しで称賛している。

(4)代表選手

ポルトガル代表にはU-15の時から選出され、各年代別での合計出場試合数は40を超える。今年3月の親善試合ブルガリア戦ではA代表にも初出場。ちなみにその試合で終了の笛が鳴った直後、1人のファンがピッチへ乱入してきたが、彼はスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウドではなく、サンチェスに抱きついている。

(5)バイエルンと対戦

欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でバイエルンはベンフィカと対戦し、サンチェスもホーム&アウェーの2試合に出場。ベスト4進出を叶えることはできなかったが、ドイツ王者をあと一歩のところまで追い詰める活躍を残した。

(6)9年で価値が4万6000倍

サンチェスは9歳の時に地元クラブ、アギアス・ダ・ムスゲイラからベンフィカのアカデミーに移籍。その際ベンフィカが同選手の獲得に支払った金額は750ユーロ(約9万2000円)だったが、それから9年が経過し、バイエルンへ3500万ユーロ(約43億円)の移籍金で売却している。

(7)インスタグラム

@renatosanches85というアカウントでインスタグラムを公開しているサンチェス。同SNSは約13万5000人がフォローしており、家族や友人との写真をたびたびアップしている。

(8)ユーティリティ

サンチェスの優れた点は、中盤の複数ポジションを任せられることだ。ベンフィカでは主にボランチを務めていたが、ポジションを1つ上げたいわゆる“8番”や、さらに攻撃的なトップ下、そしてサイドでも能力を発揮できる。カルロ・アンチェロッティ新監督の下、果たしてどのポジションで起用されることになるのだろうか?

(9)初のポルトガル人選手

バイエルンにとって、ポルトガル人選手との契約は史上初。サンチェスより以前には、18人の同国出身選手がブンデスリーガでのプレー経験を持つ。最近ではウォルフスブルクのビリーニャ、ハノーファーのウーゴ・アルメイダなどが有名だ。

(10)ロナウジーニョ

その風貌と務めるポジションから、元オランダ代表MFエドガー・ダービッツと比較されることが多いサンチェス。しかし本人にとってのアイドルは元ブラジル代表MFロナウジーニョであることを、インスタグラム上で公表している。