今季のブンデスリーガは残り5試合となった。現在、12位のシュトゥットガルトと17位のアイントラハト・フランクフルトの勝ち点差はわずか6で、試合ごとに順位が大幅に入れ替わる可能性がある。各クラブが残留するために解決すべき課題を探った。

12位:シュトゥットガルト(勝ち点33)

開幕から5連敗を喫し、下位に沈んでいたシュトゥットガルトは第13節終了時点で監督を交代。同クラブU-23から昇格したユルゲン・クラムニ監督はチームを見事に立て直し、第21節終了後には今季最高の10位まで順位を上げた。ただし、その起爆剤の効果も徐々に弱まり、直近8試合で獲得した勝ち点はわずか7となっている。

その理由の一つとして、守備が再び脆弱になったことが挙げられる。直近の4試合でそれぞれ少なくとも2失点を喫しており、それが勝利を遠ざけている。成果を出していた4バックも、元ドイツ代表のケビン・グロースクロイツの負傷により、ほころびが生じた。

残り5試合を見ると、第31節で対戦するドルトムントを倒すのは厳しいだろう。また、最後の2戦となるマインツウォルフスブルクは、欧州リーグ(EL)出場権が懸かっているため、こちらも難しくなる。アウェーでアウクスブルク(第30節)、ブレーメン(第32節)との残留争い直接対決で勝ち点を重ねるとともに、ライバルと差をつけることが得策だろう。

 

13位:ダルムシュタット(勝ち点32)

約30年ぶりに1部に昇格したダルムシュタットは、もともと下馬評が低かった。それでも現在は直近5試合で不敗と、ブンデスリーガでのクラブの記録を更新している。

選手の平均年齢が27.9歳とブンデスリーガで最も高いことは、経験の豊富さを物語っている。FWサンドロ・ワーグナーは現在、彼のキャリアでベストの状況だ。後半戦だけで言えば、得点ランキング2位のピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)より3ゴール多い8得点を挙げている。また、主将のDFアイタク・スルを筆頭にヘディングが強く、リーグ最多の14得点を頭で決めている。世界ベストGKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)からもワーグナーがヘディングでゴールを奪った。

ダルムシュタットは第32節、フランクフルトのダービーが控えている。前半戦の同カードはサポーター同士も交えて激しくなっており、今回も熱い一戦になるだろう。

14位:ホッフェンハイム(勝ち点31)

第20節終了後に28歳のユリアン・ナーゲルスマン監督が就任してから、ホッフェンハイムは降格圏の17位から14位へと上昇した。このブンデスリーガ史上最年少監督の成功が歴史に刻まれるのも時間の問題だ。同監督指揮下の9試合では、バイエルン、ドルトムントに次いで3番目の勝ち点を重ねている。

フープ・ステフェンス前監督の下では無得点に終わっていたドイツ代表のケビン・フォラントが、監督交代以降は3得点を挙げ、再びチームで重要な役割を担っている。また、レスター・シティー(イングランド)から期限付きで移籍したアンドレイ・クラマリッチやマーク・ウトも、ナーゲルスマン監督の下で目覚ましい活躍を見せている。

ホッフェンハイムは直近のホーム戦で3勝1分と負け知らず。今後はヘルタ・ベルリン(第30節)、インゴルシュタット(第32節)、シャルケ(最終節)と本拠地で対戦する。

15位:アウクスブルク(勝ち点30)

昨季、クラブ史上最高の5位でフィニッシュしたアウクスブルクは、初のELに挑んだ。これまで経験したことのない過密日程や負傷者の続出もあり、リーグでは一桁の順位に上がることは一度もなく、終盤戦を迎えている。

第23節から6試合未勝利に終わっていたが、前節のブレーメン戦で逆転勝利を収めた。残留を争うライバルに勝ち点3差をつけたことで、順位も入れ替わった。ただし、シュート数に関しては相手の17本に対し、アウクスブルクはわずか4本しか放つことができなかった。この試合ではシュート2本のうち1回を成功させたが、平均のシュート成功率は12本に1回と、リーグ全体でもかなり低い。

次節は12位のシュトゥットガルトとホームで対戦。この試合に勝利すれば、同チームとは勝ち点で並ぶことになる。しかも、シュトゥットガルトには現在6連勝中だ。

 

16位:ブレーメン(勝ち点28)

ブレーメンは前節の敗戦により、再び降格圏に戻ってしまった。ただし、後半戦のみの順位では13位と、前半戦と比べてわずかながら上昇している。その理由は、チェルシー(イングランド)から期限付きで移籍したパピ・ジロボジと、現在のブンデスリーガでフィールドプレーヤー最年長のクラウディア・ピサロの活躍が大きい。ところが、ジロボジは現在出場停止中。後半戦だけで10得点を決めたピサロは負傷離脱と、キープレーヤーを欠いている。

次節はウォルフスブルク、第31節はハンブルガーSVと、ダービー戦が続く。時に、ダービーでの勝利はシーズンの最終順位よりも重要視される。降格危機が迫る今季はそう言い切れるか分からないが、ダービーの結果次第で、残りの試合に弾みをつけることは可能だろう。

17位:アイントラハト・フランクフルト(勝ち点27)

ニコ・コバチ監督の就任で心機一転、再スタートを切ったフランクフルトだったが、新体制で現在のところ1勝3敗。不振の最大の理由は、FWアレクサンダー・マイヤーの離脱だ。昨季の得点王を抜きでは決定力不足となり、ここ4試合でわずか1得点に終わっている。

フランクフルトの残り5試合は、なかなか厳しいカードとなっている。レーバークーゼン(第30節)、マインツ(第31節)、ドルトムント(第33節)の上位陣との対決と、残留を争うダルムシュタット(第32節)、ブレーメン(第34節)との直接対決だ。

最下位:ハノーファー(勝ち点18)

後半戦に入ってから一度も最下位から脱出できていない。自動的な降格は免れる16位とはすでに勝ち点10差。次節の結果次第では、早くも降格が決定する可能性もある。

第28節終了後に今季2回目の監督交代に踏み切り、同クラブのマーティン・バーダーSDは「理論上」は残留、あるいは入れ替え戦に回る16位浮上の可能性があると話したのが、今後の対戦相手を考えると、非常に厳しい状況だと言わざるを得ない。

次節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)には3連敗、シャルケ(第32節)に2連敗、ホッフェンハイム(第33節)に5連敗、バイエルン(最終節)に8連敗と、いずれも直近の対戦成績はかんばしくない。