ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の準々決勝は2月9日、10日に行われ、香川真司の所属するドルトムントは9日、アウェーでシュトゥットガルトと対戦する。シュトゥットガルトは現在リーグ12位だが、決してあなどることはできない。というのも、同クラブは後半戦3試合の成績ではドルトムント、バイエルン・ミュンヘンを抑え、リーグトップに立つ。一時は最下位に沈んだシュトゥットガルトの復活の理由を探った。

シュート決定率の向上

後半戦開幕から3連勝を飾ったシュトゥットガルトは、同期間でリーグ1位の勝ち点9を獲得しただけでなく、同期間でリーグ最多となる9得点をマーク。ここまで2016年の最強攻撃的チームと言えるだろう。第13節まで指揮を執ったアレクサンダー・ツォルニガー前監督下においても、シュトゥットガルトはその攻撃力の片鱗を示していた。しかし、当時は決定機を逃すことが多かった。それが現在は、敵陣において冷静沈着に対応。前半戦最初の3試合は1得点を挙げるまでに14本ものシュートを要していたところ、後半戦3試合では、半分の7本となっている。

ディフェンスに経験豊富な選手を

決定機を生かせないという理由に並び、前半戦の問題は守備が粗削りだったことだ。前半戦開幕から3試合は、前への攻撃のスプリントは443回に対し、守備に戻る際の同数は284回だった。後半戦3試合は、前へのスプリント数は374回と減ったが、後方のそれは366回に増加。これにより、ディフェンスの競り合い勝率は前半の45%に対し、後半は数が少ないにもかかわらず、51%と上昇。失点数も後半はリーグ平均の4に抑えている。

守備に戻るのが効率的になったのは、ユルゲン・クラムニ新監督の判断だろう。シーズン序盤、ツォルニガー前監督はCBに若干19歳のティモ・バウムガートルと本職は左ウィングのアダム・ロウシェク(現レギア・ワルシャワ/ポーランド)を起用していた。クラムニ新監督はこのポジションに、ブンデスリーガ100試合以上に出場しているダニエル・シュバープとゲオルク・ニーダーマイヤーを置いた。経験豊富な選手を使い、前節のアイントラハト・フランクフルト戦で初めて出場選手の平均年齢が27歳を越えた。

試合終盤のパフォーマンス

試合終了15分前の数字を比較すると、前半戦と後半戦の違いは明らかだ。前半戦最初の3試合、シュトゥットガルトはラスト15分でトータル5失点を喫した。それが、2016年はこの時間帯の失点を1に抑える一方、相手から3得点を奪っている。

これでシュトゥットガルトは降格圏との勝ち点差を5に広げた。まだまだ油断はできないが、今後も好調をキープすることができれば、残留争いから抜け出すことができるだろう。

まずは4連勝が懸かる第21節ヘルタ・ベルリン戦(2月13日)の前に、DFB杯でドルトムントと当たることになるが、クラムニ監督は「我々は短期間でチームスピリットを身につけ、“チーム”としてスーパーに機能している」と、試合前会見で自信をのぞかせている。