香川真司が所属するドルトムントは今夏、移籍市場で積極的に動いている。主将マッツ・フメルスがバイエルン・ミュンヘンへ、中盤のコンダクターだったイルカイ・ギュンドアンがマンチェスター・シティ(イングランド)へ移籍してしまった一方で、ゼバスティアン・ローデ(バイエルン・ミュンヘン)、マルク・バルトラ(バルセロナ/スペイン)、ウスマン・デンベレ(レンヌ/フランス)、ミケル・メリノ(オサスナ/スペイン)に加え、6月7日には5人目の補強となるエムレ・モル(ノアシェラン/デンマーク)の獲得にも成功した。

2016年5月29日、モンテネグロ戦でトルコ代表デビューを果たした弱冠18歳のモルについて、同代表ファティ・テリム監督は「エムレは特別な選手。類まれな能力を持っている」と最大級の褒め言葉を送っている。そして同監督は、欧州選手権(ユーロ)2016に臨むトルコ代表最終メンバーに、この“ダイヤの原石”を加えることを決断した。

トルコ人の父親と、マケドニア人の母親の下、デンマークの首都コペンハーゲン郊外ブレンシェイに誕生したモルは、4歳で地元クラブ、ブレンシェイBKに入団。その後リンビーBKを経て、2015年1月にノアシェランの下部組織に移籍すると、それから10カ月後に同クラブトップチームへ昇格している。リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)と比較されるほどのドリブル技術で瞬く間にその名を高め、階段を駆け上がるようにドルトムントへの移籍が実現した。

2014/15シーズンにマインツを率い、現在ノアシェランの指揮官を務めているカスパー・ヒュルマンド監督は、モルのことをこう評している。

「彼の才能は卓越している。とてつもないスピードを持ち、その動きはまったく予測できないんだ。『パスをするだろう』と思うシーンでもドリブルで前へ突き進むことを選択するような選手だ」

身長は168cmと小柄。しかしドルトムントのスポーツディレクター、ミヒャエル・ツォルク氏がモルにかける期待は大きく、また同選手本人も新シーズン開幕を待ちこがれている(「ドルトムント、モル獲得」のニュースはこちら)。果たしてトーマス・トゥヘル監督は、タレント集団ドルトムントの中盤で、モルをどのように起用していくのだろうか。