3月5日、ブンデスリーガ第25節初日が開催され、香川真司が所属するドルトムントは本拠地でバイエルン・ミュンヘンと対戦し、0-0の引き分けに終わった。「デア・クラシカー」と呼ばれるドイツサッカー頂上決戦を終え、バイエルンのトーマス・ミュラーがインタビューに応じてくれた。


――きょうの試合はマインツ戦で敗れた後、初めての試合となりました。チームのパフォーマンスは、その敗戦から立ち直るのに十分なものだったのでしょうか?

ミュラー もちろんだとも! チームのみんなは限界近くまでプレーしていたよ。自信を持って試合に臨み、インテンシティの高いゲームにすることができた。恐怖心を持たずに、誰もが「ボールに触りたい」と思っていた。相手は5バックだったから、決して簡単ではなかった。でも僕たちは秩序を保ちながら前へ向かう姿勢を出し、チャンスを作り出すこともできた。

「0-0の引き分けでは満足しない」

――「デア・クラシカー」は引き分けに終わりました。満足度はどれくらいでしょうか?

ミュラー 正直に言えば、僕は0-0の引き分けでは満足しないタイプの選手だ。ただし、今のバイエルンの状況を考えれば、オーケーと言える結果だろうね。けれども、僕はこの結果を望んでドルトムントに来たわけではない。

――バイエルンの攻撃陣が0得点という結果に終わったことについては、どうお考えですか?

ミュラー ドルトムントでの試合は、決して簡単なものにはならないんだ。前半に関して言うと、ドルトムントには2回のカウンターチャンスがあった。最初の15分は僕らも少し混乱してしまったが、(相手のカウンターを抑えることができて)満足しているよ。その後、ペースを自分たちのものにしてからは、それなりにうまく試合を運べたと思う。

「長い道のりが残っている」

――序盤はドルトムントがボールを支配し、ハーフタイムに入った時点ではそれもイーブンになりました。彼らの戦い方に驚きはありましたか?

ミュラー ドルトムントがカウンターだけに頼ってくるチームじゃないことは僕らも分かっていたよ。だから驚きはしなかったね。さっきも言ったように、序盤の僕らは規律を保つことができなかった。ドルトムントの選手を1人、いつもフリーにしてしまっていたからね。だから僕らも最終ラインを5枚にして、修正を図った。そしたら見違えるように良くなったよ。

――ドルトムントがバイエルンとの勝ち点差を縮めるために、もっと攻撃的に来るという予想はしていなかったのでしょうか?

ミュラー 彼らはこの試合で多くの試みをしてきたと思う。バイエルンというチームと試合をするために、しっかりと対策を練ってきた。試合内容を見れば、僕らのほうが勝利に値していたと思うが、この試合は非常にインテンシティが高いものだった。だから「引き分けが不当なものである」とは誰も言えない。ただし僕は、バイエルンのほうが良いチームだったと思っているけどね。

――これでバイエルンはリーグ優勝にまた1歩近づいたと考えてよろしいでしょうか?

ミュラー 勝ち点差は5のままだから、優勝への道をまた1歩進むことができた。けれども、まだそこにいたるまでには長い道のりが残っている。すぐに次の試合のことを見据えなければならないね。ドルトムントだって、後半戦に入ってまだ1試合も負けていない。つまりタイトル獲得の強敵はまだ存在しているんだ。

――ドイツサッカーを世界に向けて発信するうえで、「デア・クラシカー」がスコアレスドローに終わったことはどのような意味を持つのでしょうか?

ミュラー 僕はピッチに立って戦い、外からは試合を見てないからね。でもこの試合は決して「退屈な0-0の試合」だったとは思わないよ。