(1)バイエルンとグアルディオラ監督、有終の美

ブンデスリーガ史上初の4連覇を達成したバイエルン・ミュンヘンはホームでの最終節、すでに降格が決まったハノーファーに3-1で快勝した。試合後、リーグ協会会長のラインハート・ラオバル博士からキャプテンのフィリップ・ラームにマイスターシャーレ(優勝皿)が授与された。今季限りでチームを去るジョゼップ・グアルディオラ監督にとっては、アリアンツ・アレーナでの最後の試合だった。チームを3シーズン率いた同監督は、ブンデスリーガ102試合で82勝を挙げ、獲得可能な勝ち点306のうち、257ポイントを手にした。

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(2)レバンドフスキ、30得点に到達

バイエルンのロベルト・レバンドフスキはハノーファー戦の12分に先制点を決め、今季のリーグでの得点を30に伸ばした。ブンデスリーガでシーズン30得点を記録するのは、39年ぶりの快挙。また、ポーランド出身のレバンドフスキは、オランダ出身のクラースヤン・フンテラー(シャルケ)の記録を塗り替え、ブンデスリーガの外国籍選手でシーズン最多得点となった。

(3)史上最強の2位、ドルトムント

香川真司の所属するドルトムントは本拠地でケルンと2-2の引き分けに終わった。それでも2位としてはブンデスリーガ史上最多の勝ち点(78)を獲得している。

同チームに8年半にわたって所属した現キャプテンのマッツ・フメルスにとっては、これがジクナル・イドゥナ・パークでの最後のホーム戦だった。「不思議な感じ」と試合後に話した同選手は来季、出身地で古巣でもあるバイエルンへ移籍する。しかし、その前にドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)でバイエルンとの決勝戦(5月21日)が残っている。

インフォグラフィック:バイエルンへ復帰するフメルスのキャリア

(4)残留争い、土壇場の逆転劇

長谷部誠の所属する16位アイントラハト・フランクフルトは、降格圏17位のブレーメンとブンデスリーガ生き残りを懸けて激突した。引き分けでも残留が決まるフランクフルトは、ホームの後押しを受けたブレーメンに何度も攻め込まれるが、終盤まで無失点に抑える。しかし88分、相手FKの流れから痛恨の失点を喫し、0-1で敗戦。17位となったフランクフルトはブンデスリーガ2部のニュルンベルクとの入れ替え戦へ回ることになった。一方、ブレーメンは最終的に13位となり、ハッピーエンドで幕を終えた。

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(5)古豪シュトゥットガルト、39年ぶり2部へ

かつて岡崎慎司(現レスター・シティ/イングランド)や酒井高徳(現ハンブルク)が所属したシュトゥットガルトが降格することになった。すでに自力での残留の望みは消えていたシュトゥットガルトは、最終節ではウォルフスブルクに1-3で惨敗。ブンデスリーガ元年から参戦し、過去3回の優勝を誇る名門にとって2回目の降格となった。昨年11月にU-23チームからトップチームの監督に就任したユルゲン・クラムニ氏はひとまず、U-23チームの監督に戻っている。

(6)シャルケ、5位でフィニッシュ

内田篤人の所属するシャルケは最終節、本来の強さを見せつけた。試合前に今シーズンから就任したアンドレ・ブライテンライター監督が1年の契約を残して退任するというショッキングなニュースが明らかになったが、フンテラーやチュポモティング、サネと前線の役者らの活躍でホッフェンハイムに4-1で圧勝。勝ち点同数で並んでいたマインツ、ヘルタ・ベルリンを追い越して5位となり、欧州リーグ(EL)本大会の出場権を手にした。

(7)ヘルタ、ELは予選から出場

前節終了時点で5位のマインツと6位のヘルタの一戦はスコアレスドローとなった。勝ち点で並んでいたシャルケが勝利したため、マインツとヘルタの最終順位は一つずつ後退。これにより、原口元気の所属するヘルタはELへの参戦は予選からとなった。今季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)をも狙える位置にいたヘルタだったが、終盤の7試合未勝利が響いた。

(8)開幕5連敗からの4位

メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)はクラブ史上ワースト記録となる5連敗でシーズンをスタート。前監督の辞任にともない、トップチームに昇格したアンドレ・シューベルト監督の下、そこから6連勝、10試合無敗で見事に復活すると、最終的にはCLプレーオフの出場権を勝ち取った。

(9)今季の日本人選手たち

昨季の13人から10人に減ったブンデスリーガ所属の日本人選手だが、今季は先発に起用される選手が多かった。シーズン初めに大きなインパクトを残したのは海外初挑戦の武藤嘉紀(マインツ)。3試合目で1試合2得点を記録すると、第11節では高原直泰以来(当時フランクフルト)となる日本人2人目のハットトリックを達成。負傷により第21節以降は欠場となったが、7得点2アシストをマークした。電撃復帰した昨季は思うような成果を挙げられなかったドルトムント香川は今季、華麗に復活。中盤戦では途中出場やベンチ外となることもあったが、終盤戦は自らの力で先発に返り咲いた。当サイトのユーザー投票では今季のベストイレブンに選出されている。また、1年目は出場機会の少なかった原口は今季、レギュラーに定着。得意のドリブルと守備を怠らない献身的なプレーでヘルタの躍進を支えた。降格となったハノーファーだが、日本人選手最多となる5回のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に輝いた清武弘嗣は、10番の役割を果たしたと言っていいだろう。ハンブルク1年目の酒井高は前半戦はベンチを温める日々が続いたが、レギュラーに起用されるようになってからは、その信頼を確固たるものへと変えた。来季もドイツで奮闘する日本人選手たちの活躍に期待したい。

川が今季ベストイレブンに選出

※日本人プレーヤーの総括は近日公開予定

(10)20歳のワイグルがアロンソ越え

ドルトムントのMFユリアン・ワイグルがバイエルンのシャビ・アロンソの持つ1試合のボールタッチ数最多記録を更新した。ワイグルはケルン戦で214回ボールに触った。アロンソの記録は213回だったが、同選手がフル出場しているのに対し、ワイグルは84分までのプレーだった。奇しくも、両選手の記録はケルン戦で生まれている。