(1)香川、1シーズン目に並ぶ8ゴール

4月20日に行われたドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の準決勝・ヘルタ・ベルリン戦にフル出場し、全3得点に絡んでドルトムントの3年連続となる決勝進出に貢献した香川真司は、中2日でアウェーのシュトゥットガルト戦に先発した。この試合では香川は先制点を決め、チームは3-0で圧勝。直近のリーグ6試合で4得点と調子の良い香川は、今季通算8ゴール目でドルトムントの1シーズン目と同じ得点数に並んだが、本人はさらなるゴール奪取に意欲を燃やしている。

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(2)史上最年少の2得点目

ドルトムントのクリスチャン・プリシッチが前節に続いてゴールを決め、ブンデスリーガ史上最年少で2得点目を挙げた。プリシッチは前節のハンブルガーSV戦で、史上4番目の若さとなる17歳6カ月30日で初ゴール。今節のシュトゥットガルト戦では17歳7カ月5日で2得点目を挙げ、その名を歴史に刻んでいる。

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(3)酒井、清武の意地のゴールも、ハノーファー降格

最下位ハノーファーはインゴルシュタットに敗れると、降格が即座に決定するという絶体絶命のピンチに立っていた。しかし、前半の2失点を防ぐことができず、ますます厳しい状態に。それでも、酒井宏樹と清武弘嗣の得点で、なんとか当日の降格決定を免れる。ハノーファーの運命は翌日の試合結果に懸かっていたが、アイントラハト・フランクフルトの勝利により、ハノーファーの降格が決定した。

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清武が今季4回目のMOMに選出

(4)フランクフルト、連敗ストップ

ハノーファーの運命を左右するフランクフルトマインツは、最後までスリリングな試合となった。3連敗中で残留に向けてこちらも崖っぷちのフランクフルトは直接FKから相手に先制を許してしまう。しかし、味方からのパスを受けようとしたベンハティラが直前で滑るも、執念でクロスを上げると、これをルスが押し込んで同点に追いついた。試合終盤の84分には、ベンハティラのシュートが相手に当たって少しラッキーな形でフランクフルトが逆転に成功。ニコ・コバチ新体制になってようやく2勝目を挙げた。フランクフルトの勝ち点は30となり、ブンデスリーガ2部との入れ替え戦に回る16位のブレーメンと勝ち点1差になっている。

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(5)ヘルタ、CL出場に暗雲

原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは今季大躍進を遂げ、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を自動的に獲得できる3位をキープしていた。しかし、後半戦から徐々に勝ち点の取りこぼしが目立ち始めると、ついに前節、レーバークーゼンにその座を明け渡した。今節はバイエルン・ミュンヘンに敗れて連敗となり、3位に返り咲くどころか、その差を5に広げられてしまった。また、後方からはメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)が勝ち点1差に縮め、虎視眈々と上位進出のチャンスをうかがっている。

(6)リーグ最多開催のダービー

ブンデスリーガにはさまざまなダービーがあるが、最も多くの対戦を行っているのがハンブルクブレーメンの「北部ダービー」だ。104回目の対決は、ハンブルクに軍配が上がり、通算成績を34勝33分37敗とした。この試合のヒーローは、FWピエールミシェル・ラソッガ。666分(14試合)ぶりにゴールを挙げると、その次のゴールまではわずか27分しか要さなかった。ハンブルクがホーム&アウェーの両試合でブレーメンに勝ったのは、1967/68シーズン以来の快挙だ。

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(7)ケルン残留決定

大迫勇也の所属するケルンは本拠地でダルムシュタットに4-1と大勝し、ブンデスリーガ残留を決めた。この試合ではアントニー・モデステがケルン加入後、初の1試合2得点を達成。これで今季14得点目となり、ケルンの英雄であるドイツ代表のルーカス・ポドルフスキ(ガラタサライ/トルコ)の2011/12シーズンの18得点に迫る記録となっている。なお、大迫はブンデスリーガ50試合目の出場を果たした。

(8)1年目のインゴルシュタットも残留

ハノーファーと引き分けに終わったインゴルシュタットだが、勝ち点を40に伸ばし、来季もブンデスリーガに残ることが決定した。2004年に既存のチームが合併して創立されてた同クラブは、今季初めてブンデスリーガの舞台で戦い、ここまで10勝10分11敗となっている。

 

(9)レーバークーゼン、シャルケに大逆転

互いのマスコットが前哨戦で競ったシャルケレーバークーゼンは、ホームのシャルケが2点のリードで前半を折り返し、このままの流れで90分が過ぎるかと思われた。しかし、54分にブラント、56分にベララビ、60分にチチャリートと怒涛のゴールラッシュで、レーバークーゼンが試合をひっくり返し、3-2で大逆転勝利。レーバークーゼンのCL出場が一歩近づいた一方、シャルケは欧州リーグ(EL)出場ギリギリの7位にとどまっている。

 

(10)変幻自在のバイエルン

ジョゼップ・グアルディオラ監督が今季限りでバイエルンを退団しても、同チームの層の厚さは変わらない。DFB杯の準々決勝から中3日となった今節、グアルディオラ監督は7つのポジションを変更したが、敵地でヘルタに危なげなく勝利した。全体のシュート数はヘルタの9本を下回る6本だったが、そのうちの2本を得点につなげている。守護神マヌエル・ノイアーは今季20回目の無得点試合となり、自身が持つブンデスリーガのシーズン記録に並んだ。

2位のドルトムントが勝利したことで、トーマス・ミュラーの「自分たちのファンの前で優勝を決めたい」という望み通り、今節のバイエルンの優勝決定はお預けとなった。次節、バイエルンはホームでボルシアMGに勝利すれば、あるいはドルトムントがウォルフスブルクに敗れると、史上初の4連覇達成となる。