(1)途中まで前回の再現となったルールダービー

シャルケドルトムントの威信を懸けた戦いは、今季第12節に行われた同カードのデジャブのようだった。まずはドルトムントの香川真司がオープニングゴール。しかし、瞬く間にシャルケが同点に追いつく。その後、マティアス・ギンターのゴールでドルトムントが勝ち越す。前半戦ではここからピエールエメリック・オバメヤンの追加点でドルトムントがリードを広げたのだが、今節はホームのシャルケがそうはさせなかった。エースのクラースヤン・フンテラーがPKを成功させ同点に追いつき、2-2で引き分けた。

ドルトムントは2016年の公式戦でいまだ負けなしだが、勝ち点を取りこぼしたことで首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は7に広がった。一方、シャルケは7位をキープ。欧州リーグ(EL)や欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得の可能性は十分にある。

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(2)香川、ダービー&リーグ戦で連続得点

前節のブレーメン戦でブンデスリーガ100回目の出場を果たし、自らのゴールで勝利を飾った香川は今節も躍動した。特に、香川にとってシャルケ戦は思い入れのある試合。ドルトムントに加入した2010/11シーズン、初のダービー戦でいきなり2ゴールを決め、ドルトムントサポーターの心をつかんだ。同クラブに復帰した昨季はなかなか思うようなシーズンを過ごせなかったが、今季前半戦のシャルケ戦では先制点を挙げ、珍しく喜びを爆発させた。そして今節も貴重な先制点を美しいループシュートから奪っている。ダービー7試合目で4ゴール目をマークしたが、本人にとっては試合に勝つことができなかった悔しさの方が大きいようだ。

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(3)ハノーファー、6試合ぶりの勝ち点

清武弘嗣、酒井宏樹、山口蛍の所属するハノーファーは後半戦11試合で10敗を喫し、前節終了後にトーマス・シャーフ監督を解任した。後任のダニエル・ステンデル監督の下、3位の原口元気が所属するヘルタ・ベルリンに2-2で引き分け、連敗をストップさせた。順位は最下位のままで、ブンデスリーガ2部との入れ替え戦に回る16位との勝ち点は10も離れているが、残り5試合で可能な限り勝ち点を積み重ね、残留への望みをつなげたい。なお、この試合は離脱中の山口以外の日本人3選手がフル出場し、清武は今季6アシスト目をマークしている。

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(4)バイエルン、同一チームにリーグ最長連勝

バイエルンは敵地でシュトゥットガルトに3-1で快勝した。これでシュトゥットガルト相手に12連勝。ブンデスリーガでの同一チームに対する最長連勝記録を樹立した。今節2位のドルトムントが引き分けに終わり、勝ち点差は7に。史上初の4連覇へ着々と近づいている。

(5)後半戦からエンジンのかかったシュアレ

ウォルフスブルクのアンドレ・シュアレは古巣マインツ戦で先制点を挙げた。試合はマインツに追いつかれて引き分けたが、シュアレが放ったシュートは両チーム最多の8本。シュアレにとってもウォルフスブルク加入後、最多となった。前半戦はノーゴールに終わっていたドイツ代表MFだが、後半戦だけで6ゴール。4月12日(火)に行われるCLのレアル・マドリード(スペイン)との準々決勝・第2戦(アウェー)でもシュアレのゴールに期待したい。

(6)初昇格で残留ほぼ確定

ブンデスリーガ1年目のインゴルシュタットは残留をほぼ確実にした。今節、4位のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)に土壇場で決勝点を挙げ勝利。勝ち点を39に伸ばした。ブンデスリーガで勝ち点3の制度が導入されてから、同数を獲得したクラブが降格したことは一度もない。インゴルシュタットは何といってもホームで強く、特に後半戦に入ってからは一度も負けていない。

(7)ダルムシュタット主将、DFで最多ゴール

インゴルシュタットと同時に昇格したダルムシュタットも健闘してるものの、順位は13位で残留争いをしている。それでも、今節はハンブルガーSVに3-1で勝利し、直近5試合で無敗をキープ。先制点を頭で決めたキャプテンのアイタク・スルは今季7得点目で、DF選手としては今季リーグ最多ゴールとなっている。さらにそのうち6得点がヘディングによるもので、これも現在リーグトップだ。降格圏との勝ち点差は5。果たしてインゴルシュタットとともにブンデスリーガに残れるだろうかーー。

(8)最年少監督の手腕

ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督の快進撃は続く。残留争いをするアイントラハト・フランクフルトとの直接対決を2-0で制し、ここ4試合で3勝1分の負けなし。同監督の就任から9試合でホッフェンハイムは勝ち点17を獲得しており、それ以前の20試合の勝ち点(14)より上回っている。一方、同じくシーズン途中で監督交代に踏み切ったフランクフルトは、ニコ・コバチ体制下でも1勝3敗と成績は振るわず、自動降格圏にとどまっている。長谷部誠も指摘するように、フランクフルトの問題の一つは得点力不足だ。

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(9)残留争い直接対決

ブレーメンアウクスブルクの残留争い直接対決は、アウェーのアウクスブルクに軍配が上がった。1点のビハインドで後半を迎えたが、アイスランド出身のアルフレズ・フィンボガソンの得点で同点とし、韓国出身の洪正好(ホン・ジョンホ)が途中出場から逆転ゴールを挙げた。アウクスブルクは7試合ぶりの白星。直接対決に勝利したことで、ブレーメンと順位が入れ替わって15位となった。

(10)ラインダービー

ルールダービーの後に行われたのが、ケルンレーバークーゼンによる「ラインダービー」。前半終了間際に見事なコンビネーションから立て続けに2ゴールを決めたレーバークーゼンが勝利した。2得点目を挙げたメキシコ代表のチチャリートは自身1本目のシュートを得点に結び付けている。レーバークーゼンは4位に浮上。3位ヘルタとの勝ち点差はわずか1に迫った。