ブンデスリーガ第22節が2月19日から21日、各地で行われた。本稿では芸術的なゴールシーンや、待ちに待ったあの選手の復帰など、今節の出来事を10項目に厳選して紹介する。

 (1)相対する

ブンデスリーガ第22節のオープニングゲーム、 アイントラハト・フランクフルトハンブルガーSVの対戦で、長谷部誠と酒井高徳はそろってフル出場した。SBとしては右サイドでプレーすることの多い長谷部だが、この日は左SBを任され、2選手は文字通り「相対する」こととなった。なお、試合はスコアレスドローで終了し、両チーム勝ち点1を分け合っている。

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(2)ナーゲルスマン監督、初勝利

ブンデスリーガ史上最年少監督、ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督は「7,000回も繰り返して腕時計を見ました。時間が進むのが非常に遅く感じた」と3−2で勝利したマインツ戦の終盤を振り返った。本拠地の声援を受けたチームの勇敢な戦いが、28歳の若き指揮官にブンデスリーガ初勝利をもたらした。

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 (3)第12節以来のゼロ

今季2回目のラインダービー、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)ケルンの対戦は1−0で、ボルシアMGが接戦を制した。直近のブンデスリーガ9試合で20失点していた同クラブが、失点ゼロに抑えたのは、実に第12節以来のことだった。ケルンの大迫勇也は4試合ぶりに先発したが、前半での交代となった。

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(4)ダルムシュタットの勇姿

昇格組のダルムシュタットは王者バイエルン・ミュンヘンとの対戦で、持てる力を全てぶつけた。26分に先制点を頭で押し込んだダルムシュタットのFWサンドロ・ワーグナーは、これで今季8得点のうち、ヘディングで5得点。頭でのゴール数でリーグトップに立った。そして、ダルムシュタットは今季のバイエルン相手に前半リードで折り返した3つ目のチームとなった。

 

(5)これぞ芸術

そのダルムシュタット戦で、バイエルンの反撃ののろしを上げたは、トーマス・ミュラーだった。1−1に追いつく同点弾でチームに勢いを与えると、71分、芸術的なオーバーヘッドシュートで、とどめを刺した。左サイドからのクロスを胸でコントロールし、体全体を弓のようにしならせる美しいフォームは、サッカーファンの心をわしづかみにした。このゴールで、ミュラーはバイエルンのクラブ歴代得点ランキング6位に浮上。今季のブンデスリーガ得点ランキングでは、17得点で3位につけている。

 

(6)記念のゴール

ドルトムントのピエールエメリック・オバメヤンは、レーバークーゼンとの上位対決で貴重な決勝点を決めた。このゴールはオバメヤンのブンデスリーガ86試合目にして、記念の第50号。シーズン21得点とし、今季のブンデスリーガ得点ランキングでもバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(22得点)とデッドヒートを繰り広げている。

 

(7)まさかの試合中断

オバメヤンのゴールで決着したレーバークーゼン対ドルトムントの試合では、非常に珍しい事態で試合が中断された。決勝点の起点となったFKの位置をめぐって、レーバークーゼンのロガー・シュミット監督が猛抗議をしたことに端を発し、主審の号令でベンチを含めた両チーム、全員が控え室へ。9分間の中断の末、試合は再開されたが「わけが分からなかったです」と話した香川真司のように、主審の意外な判断を目の当たりにした全ての人が面食った。

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(8)原口、納得のクロス

ヘルタ・ベルリンウォルフスブルクの試合は、両チームが“しっかりとしたDFからカウンター“というプランで、どちらも譲らなかったため、非常に拮抗した戦いとなった。その中で、原口元気は同点ゴールの起点となる右サイドからのクロスで、チームの3位奪回に貢献している。なお、この試合の先制点を決めたウォルフスブルクのマーセル・シェーファーは、2013年12月以来のゴールに喜びを爆発せた。

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(9)シュトゥットガルト8戦負けなし

後半戦開幕から4連勝していたシュトゥットガルトは、またも勝ち点を重ねた。シャルケとの対戦での同点弾は、後半戦5ゴール目となるCKからの得点だった(前半戦はゼロ)。試合は1−1と引き分けに終わったが、シュトゥットガルトは現時点で18チーム中、最も好成績である8戦負けなしとした。

 

(10)10番の帰還

ハノーファーの清武弘嗣が約3カ月ぶりに公式戦のピッチに立った。アウクスブルク戦で、0−1で迎えた後半開始時に本拠地のファンから大きな拍手を受けて登場すると、前半は全くチャンスのなかったチームを引っ張った。明らかに好転したハノーファーだったが、得点を奪うまでには至らず、残留争いを勝ち抜くためには非常に痛い1敗を喫した。残留を信じるファンの希望は、背番号10に託される。

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