ブンデスリーガ第20節が2月5日から7日にかけて開催され、各地で熱戦が繰り広げられた。その第20節での出来事を10項目に厳選してお紹介しよう。

(1)ブンデスリーガ下克上?

現在2位のドルトムントと3位のヘルタ・ベルリンが対戦したが、1年前のこの時期に両チームは順位表の下から数えて2位と3位だった。こうして予想不可能なことが起きるのは、サッカーの醍醐味だろう。試合は0-0で終わったが、勝ち点を35に伸ばしたヘルタは、これで昨季獲得した年間の勝ち点に並んだ。

原口元気、試合後のインタビューへ

(2)ゴールに貪欲、ピサロ

ブンデスリーガを代表するストライカーとして忘れてはならないのは、ブレーメンのクラウディオ・ピサロの存在だ。リーグ400試合目の出場となったボルシア・メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦で通算182ゴール目を決め、ゲルト・ミュラー氏やユップ・ハインケス氏などが名を連ねる『ブンデスリーガ歴代得点ランキング』の5位タイに浮上した。もちろんピサロは現役選手の中で最上位だ。

(3)狙った獲物は逃さない

昇格組のインゴルシュタットの武器は、セットプレーだ。アウクスブルク戦でもCKとFKからの2得点で逆点勝利を収めた。普段は比較的おとなしい同チームの攻撃陣だが、この試合では躍動。1試合24本のシュート数はインゴルシュタットにとって、ブンデスリーガでの1試合最多記録となった。

(4)鬼門を突破

ボルシアMGは“鬼門の金曜日”に、ようやく勝利することができた。同クラブは金曜日に行われるその節のオープニングゲームで、6試合、勝利だけではなく、得点からも遠ざかっていたのだ。2年越しの借りを返すとはかりに、ブレーメン戦で5ゴールを決めて勝利を収め、このジンクスにピリオドを打ち、2016年の初勝利に花を添えた。

(5)バイエルン対策

ついにレーバークーゼンが、対バイエルン・ミュンヘンの処方箋を見つけ出したのか!? この試合、90分で王者バイエルンによる枠内シュートは83分のCBホルガー・バートシュトゥーバーによるわずか1本だったのだ。普段のバイエルンは、華麗なパス回しで相手に狙いどころをつくらせない。しかしこの試合では200回以上の“1対1のボールの攻防”がカウントされたのだ。これによって、レーバークーゼンはバイエルンの後方からの組み立てを、ことごとく阻止することに成功した。

レーバークーゼンCBエーマー・トプラク、試合後インタビュー

(6)5年ぶりに4連勝

シュトゥットガルトが、クラブとして約5年ぶりとなる4連勝を果たした。アイントラハト・フランクフルト戦で3ゴールを挙げ、今季最高得点で勝利。これで6試合負けなしとした。5連敗で始まった今シーズンだったが、第16節から指揮を執るユルゲン・クラムニ監督の下、チームは息を吹き返した。同監督はこの短期間で前監督の勝利数を上回った。

(7)ボール磁石、ギュンドアン

ドルトムントのMFイルカイ・ギュンドアンは、ヘルタ戦で最もボールを集めた選手だった。その回数は実に138回と、相手のヘルタでトップだったMFブラジミール・ダリダの57回の2倍以上。しかし両者に得点は生まれず、ドルトムントは今季初めて無得点で試合を終えた。

(8)珍しいスコアレスドロー

レーバークーゼン対バイエルンの試合が0-0で終ったのは1990年4月以来のことだった。それもそのはず、前半45分間で両チームのシュート数は1本ずつと、1992年に試合データの統計が始まってから最も少ない本数を記録したのだ。後半には13本のシュートが放たれたが、どれも決勝点にはつながらなかった。

(9)シャルケ歴代2位

シャルケの点取り屋、クラースヤン・フンテラーが『王様の青』のユニホームで74ゴール目を挙げた。これで1970年から同クラブで活躍したクラウス・フィッシャー氏に次ぐ『シャルケ歴代得点ランキング』の2位に躍り出た。それについて本人は「とにかくベストな結果を出そうとしているだけですよ」とクールに話した。

シャルケFWフンテラー、試合後のインタビュー

(10)マインツに痛手

ハノーファー戦で先発し、後半30分までプレーしたマインツの武藤嘉紀が、右膝外側側副じん帯の損傷で数週間の戦線離脱を強いられることとなった。この試合ではゴールこそなかったが、前線でのハードワークに加え、決勝点の起点にもなった武藤だったが、足を引きずりながらベンチに下がっていた。SNSなどから早期回復を願う多くのコメントが寄せられている。