(1)香川、劇的決勝弾

前節終了時点で2位のドルトムントと3位のウォルフスブルクの対戦は、最後にドラマが待っていた。前半、ドルトムントはギュンドアンやギンターのシュートがバーを直撃するなど惜しい場面が続き、32分にロイスのゴールでついに先制する。後半はウォルフスブルクの猛攻に遭い、GKビュルキをはじめフィールドプレーヤーもゴールラインのギリギリで好セーブを見せた。このまま逃げ切るかと思われた90分、ピシュチェクのファウルで痛恨のPKを献上。これをロドリゲスに決められ、試合終了間際に同点に追いつかれた。それでもロスタイムの3分、中央の香川が右のピシュチェクにボールを送ると、ダイレクトで左のミキタリヤンへ。ミキタリヤンもこれをダイレクトで中央へ入れ、香川がこれを左足で蹴り込み、劇的決勝弾を挙げた。香川は今季リーグ戦では初の先発外で、55分から出場。ブンデスリーガ通算30得点目は、初の途中出場からのゴールとなった。

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(2)バイエルン、ついに敗れる

バイエルン・ミュンヘンが敵地でメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)に1-3で完敗し、今季のリーグ戦初黒星を喫した。3シーズン目のジョゼップ・グアルディオラ監督だが、これまで前半戦で敗れたことは一度もなかった。バイエルンにとって唯一の吉報は、フランク・リベリの復活だ。同選手は269日ぶりにピッチに戻り、バイエルンでの公式戦300試合目の出場を果たした。さらに81分にゴールを挙げ、一矢を報いた。

(3)シャルケ、6試合ぶりの勝利

サポーターの制作した壮大なコレオグラフィーに応えるように、シャルケは3-1でハノーファーに快勝し、6試合ぶりの白星を手にした。5試合の出場停止処分を受けたヨハネス・ガイスが51分にPKのキッカーを任され、これを決めて先制している。

(4)ヘルタ4位、原口は昨季の記録に並ぶ

第15節終了時点でヘルタ・ベルリンが欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得圏内にいることを、誰が予想しただろうか? 今節は強豪レーバークーゼンのホームに乗り込み、先制。ゴール量産中のチチャリートの得点で追いつかれるも、再びゴールを奪い返して2-1で勝利した。原口元気は14試合連続でスターティングメンバーに名を連ね、1年目の昨季の先発数とすでに並んだ。

(5)無敗のボルシアMG監督、平均勝ち点2.52

日本語版の「ブンデスリーガ第X節、知っておきたい10項目」でも毎回登場するボルシアMG監督の名前はもう覚えていただけただろうか? ことし9月下旬まで同U-23チームを率いていたアンドレ・シューベルト監督は、いまだにブンデスリーガで負け知らず。今節のバイエルン戦ではその戦術が確かなことを証明してみせた。10試合で8勝2分となり、シューベルト監督の勝率は80%。現ブンデスリーガ監督でこれ以上の勝率を誇るのは、バイエルンのジョゼップ・グアルディオラのみだ。平均の勝ち点は2.60で、これはシューベルト監督の2.52を上回る。

(6)前半戦の日本人記録が懸かる、武藤

マインツの武藤嘉紀はあと1ゴールを挙げると、前半戦の日本人選手最多得点記録に並ぶ。これまで、香川がドルトムントの1シーズン目(2010/11)に、岡崎慎司がマインツに所属した2シーズン(2013/14、2014/15)で、前半戦(17試合)に8得点をマークしている。武藤は現在7ゴール。今節のハンブルガーSV戦は2得点に絡んだが、自らゴールネットを揺らすことはなかった。前半戦は残り2試合。果たして、日本代表の先輩の記録に並ぶ、あるいは超えることはできるだろうか? マインツは次節シュトゥットガルトと、第17節はヘルタと対戦する。

(7)アメリカ代表

2015/16シーズンのブンデスリーガではUSA旋風が巻き起こりそうだ。今節はアメリカ国籍の2選手がゴール。ボルシアMGのファビアン・ジョンソンはバイエルン戦でチーム3点目を、ヘルタのジョンアンソニー・ブルックスはレーバークーゼン戦で決勝点を決めた。両選手ともドイツ生まれで、ドイツ代表のアンダーカテゴリーに招集された経験もあるが、A代表からはアメリカ代表を選択している。今季ここまでアメリカ人選手による合計ゴールは7得点で、1992/93シーズンの11得点という最多記録を上回るかもしれない。

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(8)監督交代後も挽回ならず

ホッフェンハイムが試合終了間際に追いつき、インゴルシュタット戦を同点に持ち込んだ。1点のビハインドで90分を迎えたが、ロスタイムの表示は6分だった。すると、ロスタイム5分にマーク・ウトが同点弾を叩き込み、敗戦を免れた。それでも、ホッフェンハイムはフープ・ステフェンス監督が就任してから4分1敗といまだ勝利はなく、最下位のままだ。

(9)PKセーブ

アウクスブルクはGKマービン・ヒッツの活躍でケルンから勝ち点3を奪った。58分にPKを献上したが、ヒッツがこれを阻止。同選手にとってブンデスリーガで初のPKセーブとなった。その後、ボバディアの決勝点でアウクスブルクが1-0で勝ち切り、ヒッツは3試合連続で無失点に抑えた。

(10)ヘッセンダービー

33年ぶりのアイントラハト・フランクフルトダルムシュタットによるヘッセンダービーでは、選手もサポーターらもヒートアップする場面があった。結果は、主将アイタク・スルの得点で、ダルムシュタットが制している。