Summary

PKにまつわるブンデスリーガの記録を紹介

今季のリーグ全体のPK成功率は7割に満たない

PK阻止率100%を誇るのは意外なプレーヤー

ブンデスリーガ第22節では2つのPK判定があり、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)とパウル・フェアハーク(アウクスブルク)が確実にゴールを決めた。しかし、第21節では5本のPKのうち3本が失敗に終わり、第10節に至っては10本のうち5本が失敗。改めて今季のブンデスリーガを振り返ってみるとPKを巡って奇妙な現象が発生している。第22節までにPKは54本あり、そのうちゴールへと結びついたのは37本。つまり、およそ3本に1本が失敗に終わっている計算だ。PKがクローズアップされたこの機会に、PKにまつわる様々な“珍記録”を紐解く。

今季のブンデスリーガ全体のPK成功率はここまで68%。過去にこれよりも成功率が低かったのは37年前の1979/80シーズンで、その時の成功率は63%だった。マインツフライブルクヘルタ・ベルリンのように高い確率でPKを成功させているチームは問題ない。しかし、今季の公式戦で計4本のPKを外しているレーバークーゼンや、同じく3本を失敗しているメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)やアイントラハト・フランクフルトのようなチームにとっては悩みが深い。

PKで大苦戦中の3チーム

今季はインゴルシュタットがリーグ最多の5本のPKを獲得している一方で、アウクスブルクは第22節でPKを得るまでその恩恵を受けていなかった。PKをすべて決めているのはマインツ、フライブルク(以上4本)、ヘルタ、バイエルン、ブレーメン(以上3本)、ホッフェンハイム(2本)、ウォルフスブルク、アウクスブルク(以上1本)の8チーム。つまり、リーグの半数以上のチームがPKを失敗していることになる。特にPKと相性が悪いのは、5本中4本を外しているレーバークーゼン、4本中3本を外しているボルシアMGとフランクフルトだ。

GKのPK阻止成功は12本

失敗に終わった17本のPKのうちGKがセーブしたのは12本で、ラルフ・フェアマン(シャルケ)、ペーター・グラシ(ライプツィヒ)、アレクサンダー・シュボロー(フライブルク)の3人が2本ずつ止めている。ちなみに、PK阻止数のシーズン記録は1979/80シーズンにトーマス・サンダー(1860ミュンヘン)が記録した6本だ。

PK阻止率100%は背番号10のあの選手!

現役プレーヤーに目を向けると、唯一ダルムシュタットのヤン・ローゼンタールがPK阻止率100%を誇っている。彼は10番を背負うフィールドプレーヤーだが、ハノーファーに在籍していた2008年12月のウォルフスブルク戦でGKを務めた経験がある。交代枠を使い切った後のGK退場を受けてゴールマウスに立つと、エディン・ジェコのPKを見事にストップ。彼の後を、3本中2本阻止のグラシ、2本中1本を阻止しているマーティン・ハンセン(インゴルシュタット)が追う。

PK阻止数が最も多いのは、9本を止めているベアント・レノ(レーバークーゼン)。以下、8本のディエゴ・ベナーリオ(ウォルフスブルク)、6本のマヌエル・ノイアー(バイエルン)とレネ・アードラー(ハンブルガーSV)が続く。歴代最多は76本のうち実に23本を止めているルディ・カルグス(ハンブルガーSVなどで活躍)。一方、PK阻止率では10本中5本を止めたトーマス・エルンスト(ホーフムなどで活躍)がトップに立つ(10本以上のPKに臨んだ選手が対象)。

ドルトムントとPKの不思議な関係

GKでありながら全く逆の立場でブンデスリーガの歴史に名を残しているのがイェルク・ブットだ。ブットはハンブルガーSVに所属していた1991年から2001年にかけてPKキッカーを務め、17本連続で成功させている。

チームとしてPKに絶対的な強さを見せていたのが1978年から1982年にかけて24本連続でPKを成功させたボーフム。反対に、ドルトムントは1963年から1965年にかけて7本連続PK失敗という不名誉な記録を持っている。なお、ドルトムントは2010/11シーズンに5本のPKを失敗しながらブンデスリーガを制覇。ドルトムントとPKの間には不思議な関係があるようだ。