Summary

  • ドルトムントのマリオ・ゲッツェが浦和戦で167日ぶりに実戦復帰
  • ようやくピッチに戻れたことに対する喜びと自信
  • クラブは焦らず完全復帰への道を探る方針

7月15日に行われたJリーグワールドチャレンジ2017でドルトムントのマリオ・ゲッツェがカムバックを果たした。61分、ゲッツェの投入が告げられると、6万人近い観衆で満員となったスタジアムには割れんばかりの拍手と大歓声が沸き起こった。とりわけ、背番号10のユニフォームに身を包んだ多くの子どもたちは大興奮でゲッツェの名前を叫んでいた。

「とにかく幸せ」

3ー2で逆転勝利を収めた試合後、ゲッツェは「ようやく戻ることができて素晴らしい気分だ。やっと終わりが見えてうれしい。すべてが描いていたとおりに進んでいった。とにかく幸せだよ」と目を輝かせた。

1月29日のマインツ戦を最後にピッチを離れること167日。代謝障害と診断され、「167日? 信じられないよ」と自身も驚くほどの長期離脱を強いられた。2014年のワールドカップ・ブラジル大会でアルゼンチン相手に延長戦で決勝ゴールを挙げてから丸3年。そのタイミングで復帰を飾ったのも何かの巡り合わせだろう。カムバックを果たしたゲッツェが見据える先には、来夏のロシア大会がある。

完全復活へ焦りは禁物

本人と話し合って復帰プランを進めてきたというペーター・ボス監督は「とてもうれしい」と喜んだ。しかしその一方で、「彼に関しては1日単位で考えていかなければいけない」とこの先も焦らずに完全復活を目指す方針を強調。ハンスヨアヒム・バツケ会長も、「とても順調に進んでいるが、彼に対して過剰に求めないように注意していかなければいけない。5カ月も戦列を離れていたのだから、慎重にやらなければ」と同調する。

ただ、それはゲッツェ本人もよく分かっていること。「練習を初めて1週間が経ったが、ここまでは監督と話し合いながらやってきて、とても順調に進んでいる。試合に出るのは全く問題ないし、これから一歩ずつ前進していけるようにしたい。この5カ月は思いどおりに動けなかったので、今後のメドが立ったのが何よりも大きい」

次の一歩はACミラン戦

ドルトムントの新シーズンは8月5日に行われるバイエルン・ミュンヘンとのスーパーカップでスタート。同12日にはリーラジンゲン・アーレン(6部)とのドイツサッカー連盟カップ1回戦が行われる。そして、1週間後の19日にはウォルフスブルクとのブンデスリーガ開幕戦を迎えるが、その時までにゲッツェが100%の状態に戻っているかどうかは現時点では未知数だ。

アジア・ツアーに出発する直前、ミヒャエル・ツォルクSDは「彼にはできる限りの時間を与えるつもりだ。データで出てきた数字はかなり良くなっており、我々も大きな期待を持っている」と話していたが、その言葉どおりゲッツェは浦和との一戦で最初のハードルをクリアした。

7月18日にはアジアツアー広州(中国)でACミラン(イタリア)とのテストマッチが行われる。ゲッツェにとっては完全復活に向けたさらなる一歩となるはずだ。