5月23日に全9試合が同時刻にキックオフされるブンデスリーガ最終節。残留争いは13位ヘルタ・ベルリンから最下位パーダーボルンまでの6クラブに降格の可能性があるなど、同リーグ史上最大の混戦となっている。本項では、そんな危機的状況の中でクラブを救ってきた4人のキーマンにスポットライトを当てる。

第33節のバイエルン戦、残り5分で交代出場すると3タッチ目で勝ち越し弾を決めたペーターセンは、冬にブレーメンからフライブルクに加入。その後11試合ですでに8ゴールを記録しており、そのうち5得点は交代出場からだ。そんな切り札には指揮官も「彼がフライブルクに来てくれて、私は本当に幸運だ」と絶大な信頼を寄せている。

残すところあと1試合。しかしペーターセンは、フライブルクの残留を信じて疑わない。

「バイエルン戦の勝利を見れば、『全ては可能である』ということが分かるだろう。次の週末も奇跡を可能にしてみせるさ」

ハノーファーが決めた直近10得点のうち7得点は、このシュティンドルによるもの。ここ3試合はチームの全ゴールを叩き出している。

前節、欧州リーグ(EL)出場権獲得がかかっている強豪アウクスブルクを敵地で撃破した後、背番号10はこう話した。

「決して理想的ではないが、僕らのポジションは少し良くなった。勝利をずっと待ちわびていたよ。ようやくそれが報われた。あとはフライブルクとのファイナルに挑むだけだ」

来シーズンからはメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)でプレーすることが決まっているシュティンドル。ブンデスリーガ残留という置き土産のため、週末の試合に全精力を注ぐ。

現在シュトゥットガルトの得点王であるハーニクは、ここ4試合で3ゴール1アシストを記録。チームが挙げた得点の半分に関与している。

オーストリア代表で50試合に出場し、ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かりつつある同選手は、2010年から在籍するクラブを自動残留となる15位以上に押し上げることしか考えていない。

「何週間も前から僕らは自分たちを信じてきた。あと1チームを追い抜かすだけ。このチャンスを逃すつもりはないよ」

2010年から3シーズン半にわたって所属したハンブルクを去り、出場機会を求めてセレッソ大阪に期限付きで移籍したカチャル。それから半年後の昨年夏、古巣に舞い戻るも負傷をしてしまい、満足な出場機会は得られなかった。

しかしここにきて同選手はハンブルクの救世主となっている。第32節に行われた残留争い直接対決のフライブルク戦では、90分に値千金の同点弾を決めるなど、第31節から3試合連続得点中だ。

「彼はいつでも起き上がってくれる選手」と、ラバディア監督も認めるその類稀な精神力が、ブンデスリーガ創設から続く伝統を守る最後の手立てとなるか。