5月16日に9試合が同時開催されるブンデスリーガ第33節。その見どころを以下に紹介していく。


<DFB杯ファイナル前哨戦>

とが所属するドルトムントは敵地で、ウォルフスブルクと対戦する。

第32節でとが所属するヘルタ・ベルリンに完勝したドルトムントは、欧州リーグ(EL)出場圏内まであと一歩の7位に浮上。同クラブの“顔”とも言うべきユルゲン・クロップ監督が先月15日に今季限りでの辞任を発表して以降、公式戦無敗をキープするなど絶好調だ。2週間後のDFB杯決勝で今節の相手ウォルフスブルクに勝利すれば来季ELに出場する権利は得られるが、フィナーレでのプレッシャーを軽減するためにも、リーグ戦の成績で出場権を確保しておきたいところ。同対戦カード過去3戦全勝かつ2ゴールをマークしている香川の活躍にも期待したい。

しかし好調を維持しているという点ではウォルフスブルクも同じだ。第29〜31節まで3試合連続未勝利だったが、前節はパーダーボルンを3−1と見事に粉砕し、また本拠ではクラブ新記録となる21試合無敗を維持している最中。ドルトムントの直近3ゴールは全てDF(フメルス、ズボティッチ、ドゥルム)から生まれているが、ウォルフスブルクも全18クラブ中最多の15得点を守備陣が記録しており、セットプレーを有効活用している。後半戦に入り得点を量産しているFWバス・ドスト、現在リーグ最多アシストのMFケビン・デブロイネら破壊力のある前線にも注意が必要だ。


<混迷極める残留争い>

第33節を迎えるにあたり14位から最下位までの勝ち点差がたったの2と、残留争いはブンデスリーガ史上最も混迷している。12位マインツ、13位ヘルタ・ベルリンなども降格の可能性はゼロではないが、ここでは14位以下の5チームについて掘り下げていく。

14位ハンブルガーSV(勝ち点32、得失点差−26)

直近3試合で2勝0敗1分と勝ち点7を奪取するなど好調。シュトゥットガルトとの直接対決に勝利し、フライブルク、ハノーファー、パーダーボルンの3クラブのうち2チームが敗戦となれば、今節にも残留が決定する。しかし返り討ちにされた場合、順位表でシュトゥットガルトに追い抜かれ、降格の筆頭候補になる危険もある。

15位フライブルク(勝ち点31、得失点差−11)

この5クラブで最も守備が安定しており、得失点差でも優位に立っている。しかし今シーズンここまで15試合で先制点を奪うなど、現在の順位に似つかわしくない一面もあるが、そのうち勝ち点3を手にしたのはわずかに6回。また87分以降に同点に追いつかれた試合も計6度あり、粘り強さに欠ける点は否めない。そして今節の相手は王者バイエルン。非常に厳しい戦いが予想される。

16位ハノーファー(勝ち点31、得失点差−18)

現在16試合連続勝ち星なし。「リーグ後半戦15試合を終えた時点で、(後半戦の)勝利がなかったクラブは残留できない」という不吉なジンクスもある。仮に敵地でのアウクスブルク戦で敗戦、もしくは引き分けという結果になれば、17戦未勝利というクラブワーストに並んでしまう。ちなみにその記録を生み出してしまった1985/86シーズンは2部に降格という憂き目にあっている。ただし5シーズン前、第32節終了時に17位だったが、残り2試合で2勝を飾り奇跡的な残留を果たした過去も。その再現を目指す。

17位パーダーボルン(勝ち点31、得失点差−32)

今年に入り18クラブ中最多の9敗を喫しており、獲得ポイントはハノーファーに次いで下から2番目。また攻撃も低迷し、後半戦15試合の合計得点が2桁に届いていない唯一のクラブ(9ゴール)でもある。しかし今節の相手はMFボアテングとMFサムの2選手を即日解雇するなど混乱が見えるシャルケだけに、勝機が全くないとも言えない。第34節シュトゥットガルト戦に望みをつなぐためにも、敗戦だけは是が非でも避けたいところ。

18位シュトゥットガルト(勝ち点30、得失点差−20)

他会場の結果次第では今節にも降格が決定しかねないシュトゥットガルトだが、残り2試合の対戦相手はハンブルクとパーダーボルン。ここで2勝を手にすることができれば、残留が一気に現実味を帯びてくる。今季はハノーファー、フライブルク、パーダーボルン、ハンブルクらとの下位直接対決6試合で負けがなく、ここ一番の強さは健在。また、直近5試合でのゴール数が18チーム中最多の10得点と、攻撃陣が爆発しているのも好材料だ。

スコア速報(日本時間16日22時30分開始)