今季のブンデスリーガも残り3節となった。すでにバイエルン・ミュンヘンが優勝を決めたが、残留争いは史上まれに見る接戦となっている 。ここでは下位2チーム、とが所属するハノーファーとが所属するシュトゥットガルトが残留できる理由を探ってみる。

<ハノーファー>

(1)新監督の刺激

13試合未勝利(当時)となったハノーファーは4月20日、ミヒャエル・フロンツェック監督が1部残留の任務を背負って就任した。新監督の就任後、ハノーファーは1敗1分とまだ勝ち星はないが、前節は強豪ウォルフスブルクを相手に清武のCKの流れから同点に追いつき、貴重な勝ち点1を獲得。トップ下でフル出場した清武は両チーム合わせてトップの12kmの走行距離で相手に食らいつき、酒井は多くの競り合いに勝って、意地を見せた。

(2)前半戦の無失点記録

ハノーファーは後半戦において一度も無失点で抑えたことのない唯一のチームではあるが、前半戦は7試合で相手に得点を許さなかった。これはクラブにとって2004/05シーズン以来の記録であり、前半戦の自信を再び取り戻したい。

(3)土壇場に強い

残り3試合は欧州リーグ(EL)の出場を狙って上位進出を目指すブレーメンアウクスブルク、最終節は残留を争うフライブルクとの直接対決となっている。それでも昨季のハノーファーは終盤4試合で獲得可能な勝ち点12のうち10を手にし、残留を果たしている。厳しい戦いが続くが、昨年のように土壇場での強さを発揮できれば、今季も降格圏から脱出できる。

(4)キャプテンとの別れ

2010年から所属し、現在キャプテンを務めるMFは、来季からメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)へ移籍することになった。彼自身も愛着のあるクラブに降格を置き土産として去るわけにはいかず、その強い気持ちがチームに力を与えるだろう。


<シュトゥットガルト>

(1)リードできる力

第30節ではフライブルクに2点のリードをしながらも終盤85分に追いつかれ、第31節のシャルケ戦でも89分のオウンゴールで逆転負けを喫した。“ツキ”に見放されたとの見方があるが、リードする力があるということは紛れもない事実。あとは、奪ったリードをどう守り抜くか課題となっている。

(2)ホーム戦が残り2試合

シュトゥットガルトは残り3試合のうち2試合をホームで戦う。データを見ると、ホームとアウェーでの勝率はさほど変わらないが、約40年ぶりとなる2部降格の危機にホームのサポーターの声援が後押しになることは間違いない。

(3)直接対決が2試合

第33節はハンブルガーSV戦、第34節パーダーボルン戦と残留を争うライバルとの直接対決が2試合残っている。両チームに勝つことができれば、勝ち点6以上の価値がある。

(4)ストライカーのギンツェック

チームは直近6試合で12得点を挙げているが、このうち半数の6ゴールと2アシストをマークしているのが、2月末にけがから復帰したストライカーのだ。相棒のも同じくここ6試合で1ゴール4アシストと調子が良い。