4月7日に行われたドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)の準々決勝で、とが所属するドルトムントは延長戦の末、ホッフェンハイムを下してベスト4へ進出した。2-2で迎えた延長戦、107分にが25mの距離から放ったロングシュートが決勝点となった。ドルトムントで13年以上プレーしているケールだが、DFB杯での得点は初めて。試合後、今季限りで引退を決めている“ドルトムントの英雄”がインタビューに応じた。

――決勝ゴール後、チームメイトたちがケール選手に次々と覆いかぶさって喜びを表現していましたが、どんなお気持ちでしたか?

ケール こういう経験はあまりないので。まだあと1、2年はやれるかなって思いましたよ。でも、みんなが覆いかぶさってきてひざに負担がかかったので、やっぱりもうそろそろ潮時かなって思いました。

――ケール選手のキャリアの中で一番のゴールだったのでは?

ケール ほかにも何ゴールか最高のを決めていますよ(笑)真面目な話、自分にとって得点はそれほど大事なことではないんです。それでもこの大会では自分にとって初ゴールですし、チームにとって重要な勝利であり、大きな前進でもあるのでとてもうれしいです。勝負をつけるには、しばしばこのようなシチュエーションを必要とされますから。

――ゴール場面を振り返ってください。

ケール ボールが転がってきたので、ドロップキックをしようとしました。がっちりとしたシュートではなかったのですが、ただしっかりと当たるように。ボールをよく見ることができ、うまく飛んで行って少しだけ回ってポストに当たりながらゴールに入ったんです。最高のシュートだったし、少しは運もありますね。あの状況でできることをやっただけです。シュートではなくパスという選択肢もありましたし、時にはキープすることも大事ですが。

――息子のルイス君が「パパはゴールが少ない」って嘆いていましたが、きょうはルイス君も満足していることでしょう。

ケール 息子はラッキーなことにスタジアムで見ていたんですよ。スタンドから手を振ってくれました。家でどんなコメントをしてくれるか楽しみです。

――すぐに値千金のゴールとなることは分かっていましたか?

ケール もちろんです。チームにはゴールを得意とする選手もいますし、自分は試合前に点を取ることを考えたりはしないんです。でもうまくいったし、チーム状況が苦しい中ということもあり、自分たちにとって本当に重要なゴールになったと思います。前節のバイエルン戦(0-1で敗戦)後もまた厳しい声がありましたしね。だからチームにとっては大きいです。それに、決勝のベルリンまで行って、もしかしたら来季の欧州リーグの出場権を獲得できるチャンスもあるかもしれないし、それを目指したいと思います。

――後半からドルトムントはより攻撃的でした。

ケール 前半より後半の方が明らかに良かったですね。ホッフェンハイムより攻めていたし、ほとんど何もさせなかった。全体的に見ても、また120分を戦わなければならなかったとしても、自分たちが勝者にふさわしいと思います。

――ケール選手の得点のおかげで、ドルトムントはDFB杯の準決勝へ進みました。ケール選手の最後の勇姿を決勝の地・ベルリンで見ることはできるのでしょうか。

ケール そうなればいいですね。もう欧州チャンピオンズリーグは敗退してしまいましたし。決勝でベルリンへ、そしてもう一度DFB杯を掲げる。良い目標だと思います。でも、あまり夢を見過ぎるのもよくない。このシーズン、自分たちはいろんな夢を断たれましたから。