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残り8試合となり、残留争いはし烈を極める。残念ながら、日本人8選手もこの生き残りをかけた戦いに参戦
残り8試合となり、残留争いはし烈を極める。残念ながら、日本人8選手もこの生き残りをかけた戦いに参戦

生き残りをかけた残留争い:8クラブの状況

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ブンデスリーガの2014/15シーズンは残り8試合となり、いよいよ「残留争い」という言葉の重みが増してきた。第26節終了時点で降格の可能性のある8クラブの状況をまとめる。

11位:マインツ(勝ち点30)

が所属するマインツは、開幕戦から8戦負けなしと好スタートを切った。そのチームの快進撃を支えたのは岡崎の得点力で、第5節までに5得点を挙げると、奥寺康彦氏が保持していたブンデスリーガ歴代日本人選手通算ゴール数(当時27)を更新する偉業も成し遂げた。しかし、前半戦の折り返しからチームは失速。9試合未勝利となり、岡崎がゴールネットを揺らす場面も少なくなった。後半戦に入っても苦戦が続くと、チームは2月17日にカスパー・ヒュルマンド監督を解任し、マーティン・シュミット氏が新監督に就任。スポーツディレクターのクリスティアン・ハイデル氏はその後のインタビューで、「残留争いを戦い抜く」ための監督交代であることを語っており、早い段階から残留争いを見据えてクラブの体制を再編した。シュミット監督になってからの成績は2勝1敗2分。第24節メンヘングラートバッハ戦、第25節アウクスブルク戦では 2戦連続で岡崎からゴールが生まれており、エースの復活もチームを降格から救う好材料となっている。

12位:ケルン(勝ち点30)

3シーズンぶりに1部に復帰したケルンは、1年での2部降格は絶対に避けたいところだろう。今季は引き分けが多く(9分)、ホームで勝てない(2勝)ことが特長だ。第8節以降の順位は10位から13位の間に留まっている。鉄壁の守備は健在で、残留争いの8チーム中、最少失点(32)であることはチームの強みだ。しかし、失点しなければ負けないが、得点しなければ勝てないのがサッカー。堅実に勝ち点1を積み重ねるよりは、一度に3ポイントを獲得して一気に残留争いから遠ざかりたい。今季加入した大迫勇也は、ここまで2得点と物足りない結果に終わっているが、残りの試合でストライカーとして力量が問われるだろう。一方、昨季の昇格に貢献した長澤和輝はシーズンオフに左ひざのじん帯を損傷し、 復帰した第7節以降もベンチ入りはままならないが、少ないチャンスの中から活路を見出すほかない。

13位:ヘルタ(勝ち点29)

今季も成績不振によって監督をシーズン途中で交代するチームは続出しており、ヘルタ・ベルリンもその一つ。2月5日、2012/13シーズンにチームを2部から昇格させたヨス・ルフカイ監督と袂を分かち、選手時代にヘルタで活躍したパル・ダールダイ氏が新監督に就いた。この監督交代で憂き目に遭っているのが細貝萌と言わざるを得ない。ルフカイ前監督指揮下では、累積警告による出場停止も含めて全19試合中17試合(うち先発16試合)に出場していた細貝だったが、ダールダイ新監督就任後の2試合は途中出場、直近4試合はベンチ外となっている。一方、すっかり出場の機会が減っていた原口元気は、第25節のシャルケ戦で途中出場から得点(ブンデスリーガ初ゴール)を挙げ、続くハンブルク戦でも攻守にわたって貢献したことから、ダールダイ監督からの評価は上がっている。新指揮官の成績としては、3勝2敗2分と白星が上回っており、順位も自動降格圏内の17位から13位へと引き上げている。

14位:ハノーファー(勝ち点27)

清武弘嗣酒井宏樹が所属するハノーファーは第17節(12月21日)から勝利がなく、順位は8位から14位へと降下。直近の3連敗により残念ながら残留争いの仲間入りとなった。(詳細記事へ)

15位:フライブルク(勝ち点25)

今季は一度も順位を一桁に上げることができず、最高順位も13位と不甲斐ない成績に終わっている。しかし、 フライブルクの強みは「残留争い」の経験が豊富であること。2011年からトップチームを指揮するクリスティアン・シュトライヒ監督の下では2回もこのサバイバル争いに生き残っており、チームもサポーターも終盤戦の戦い方を心得ている。このことは数値でも実証されおり、過去10年のデータによると残り8試合からのラストスパートで圧倒的な強さを誇る。

16位:ハンブルク(勝ち点25)

ブンデスリーガ52シーズンの歴史の中で、1部の舞台から一度も姿を消したことのない名門が昨季に続いて降格の危機に瀕している。ハンブルガーSVは、第3節終了後に早くもミルコ・スロムカ監督を、後任となったジョゼフ・ツィンバウアー監督も前節終了後の3月22日に解任した。今季の合計スプリント数はドルトムントに次いでリーグ2位となっているが、そこからゴールへ結びつけられず得点はリーグ最少の16点となっている。昨季は2部との入れ替え戦の末に残留を決めたが、今季はここから這い上がれるか―――?

17位:パーダーボルン(勝ち点24)

今季、初の1部昇格を果たしたパーダーボルンは、開幕戦から2勝2分と好調な滑り出しだったが、第11節から第20節まで10試合未勝利となり、現在は17位まで順位を落としている。約2週間のリーグ中断期間、他クラブでは主力の多くが各国代表戦で不在となっているが、パーダーボルンの場合は代表に招集された選手が一人のため、アンドレ・ブライテンライター監督はほぼフルメンバーで終盤戦に向けた準備を行うことができている。

18位:シュトゥットガルト(勝ち点23)

酒井高徳が所属するシュトゥットガルトは第20節以降、最下位から抜け出せない。第12節終了後の11月下旬、アーミン・フェー監督が辞任を発表し、後任にフープ・ステフェンス氏が就任した。 昨季3月から6月まで同クラブを残留争いから救った手腕を買われての再就任となったが、今回はここまで顕著な変化を与えることはできていない。第17節以降は未勝利が続いたが、前節のフランクフルト戦で10試合ぶりに白星を獲得。17位のハンブルクとは勝ち点1、16位のハンブルクと15位のフライブルクとは同2差まで迫っている。降格圏内からの脱出はすぐには難しいが、まずは一つでも順位を上げて自動降格圏から遠ざかることが至上命題と言える。酒井の出場機会は不安定で、大敗を喫した第25節のレーバークーゼン戦では2失点に絡んだこともあり、次節の出場はなかった。まずはステフェンス監督からの信頼を取り戻し、チームを残留へと導く活躍を見せたい。