複数箇所の肉離れによる8カ月の長期離脱を終えたシャルケのが、3月7日のブンデスリーガ第24節ホッフェンハイム戦でついに復帰を果たした。試合後、「(復帰は)本当に、本当に、特別な瞬間だった」と話した同選手は、喜びを深くかみしめていた。

「決して簡単な時間ではなかった」

しかし道のりは、10代最後の年を過ごす伸び盛りの若者にとっては、辛く険しいものだった。復帰が近づいたかと思えば再び故障、そしてリハビリーーその繰り返しだった。ゴレツカはこの8カ月について「決して簡単な時間ではなかった。なぜならカムバックが近づいてきたかと思えば、また後退したんだ」と話す。だからこそ、復帰の喜びはとてつもなく巨大だった。そしてその気持ちは、チームメートであり、同じ1995年生まれの親友も同じだった。

「レオン(ゴレツカ)とまた一緒にプレーできて本当にうれしいよ。彼は僕にとって素晴らしい友人の1人であり、チームの中でも最も仲が良いんだ。彼のけがには僕も心を痛めていた。8カ月は本当に長い時間だからね。これからはピッチの上で彼と良いハーモニーを見せられると思うよ」(マイヤー)

広がる戦術の幅

ホッフェンハイム戦でシャルケの攻撃に新たな可能性を作り出したゴレツカとマイヤー。負傷者を多数抱えていることを嘆いていたロベルト・ディ・マッテオ監督にとっても、ユーティリティな選手であるゴレツカの復帰は喜ばしい限りだろう。同選手が最も得意とするポジションはボランチだが、 いわゆる“10番”のポジションも、左右のアウトサイドでもプレーが可能 。左MFとして出場した昨シーズン第21節レーバークーゼン戦、トップスピードに乗りながら中へカットインし、飛び出してきたGKの上を抜くループシュートを決めたシーンなどは、彼がどのポジションでも高い能力を発揮できる選手であることを、改めて周囲に知らしめた瞬間だった。

ドイツ代表へのカムバック

Uー16からUー21まで絶えず年代別ドイツ代表に選出されていたゴレツカは、昨年のワールドカップ・ブラジル大会こそメンバーから漏れてしまったが、その直前に行われたポーランド代表との親善試合に出場し、代表初キャップを記録した。今後シャルケの主力に定着し、順調にその才能を伸ばしていけば、チームに若い血を取り込むことに積極的なヨアヒム・レーウ監督から、再びドイツ代表に招集されることは必至だ。

「あの苦しい時期があったからこそ」——後に自身がそう思えるような飛躍を、ゴレツカにはしてもらいたいものだ。