かつて高原直泰(右、現SC相模原)が所蔵していたハンブルクは、チーム発足が現ブンデスリーガ18チームの中で一番古い
かつて高原直泰(右、現SC相模原)が所蔵していたハンブルクは、チーム発足が現ブンデスリーガ18チームの中で一番古い

ブンデスリーガQ&A:ブンデスリーガで最も歴史のあるクラブは?

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バイエルン・ミュンヘンが2月27日、チーム設立115周年を迎えた。そこで今回の「ブンデスリーガQ&A」では、ブンデスリーガ所属の現18チームの創設年とブンデスリーガでの歴史を紹介する。

ハンブルガーSV:1887年9月29日

現在ブンデスリーガに所属するクラブの中で最も古い歴史を誇るのがハンブルク。ブンデスリーガ発足の1963/64シーズンから現在まで一度も降格したことがなく、ブンデスリーガ52年の歴史をすべて知っている唯一のクラブだ。しかし、2013/14シーズンは過去最低の16位でリーグを終了し、2部との入れ替え戦へ回ることに。第1戦は本拠地でスコアレスドローに終わり、第2戦も1-1で引き分けたが、アウェーゴールルールによって降格を免れた。今シーズンも苦しい戦いが続いているが、先人たちが紡いできた歴史を途絶えさせるわけにはいかない。

ヘルタ・ベルリン:1892年7月25日

ブンデスリーガ発足年から参加。1974/75シーズンには準優勝の成績を収めている。しかし、近年は1部と2部を行ったり来たりしている。

シュトゥットガルト:1893年9月9日

シュトゥットガルトもブンデスリーガ発足年から参戦しており 、1983/84、1991/92、2006/07シーズンと3回の優勝を果たしている。今シーズンは不調が続いており、チーム史上2回目の降格危機に陥っている。

ハノーファー:1896年4月12日

正式名称「ハノーファー96」の“96”は、創立年の1896年に由来。ただし、当時はラグビーが中心で正式なサッカー部門は1899年に設立された。ブンデスリーガは2シーズン目から参戦しているが、1970年代後半から80年代前半は2部、90年代は2部とレギオナルリーグ(現3部)で過ごし、2002/3シーズン以降は1部に留まっている。

ブレーメン:1899年2月4日

ブンデスリーガ発足年から参戦しており、降格したのは1980/81シーズンの一度のみ。リーグ4回、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)6回、ドイツスーパーカップ3回のタイトル獲得など輝かしい成績を残している。

アイントラハト・フランクフルト:1899年3月8日

フランクフルトもブンデスリーガ元年から所属し、70年代から80年代にかけてDFB杯で4回の優勝を果たしている。1996/97シーズンに初めての降格を味わうと、その後は4回の昇格と3回の降格を繰り返している。

ホッフェンハイム:1899年7月1日

ブンデスリーガでの歴史は浅いが、チーム発足は19世紀までさかのぼる。2000年には5部に所属していたが、地元出身の経営者が多額の投資をしたこともあり、わずか8年で1部まで上り詰めた。

バイエルン・ミュンヘン:1900年2月27日

ブンデスリーガ発足時には、ライバルの1860ミュンヘンに参戦権を奪われたが、1965/66シーズンの昇格以降は常に上位に位置し、名実ともにドイツナンバーワンクラブとなった。過去50シーズンで最終順位が二桁になったのはわずか3回のみだ(10位2回、12位1回)。

メンヘングラートバッハ:1900 年8月1日

1970年代はバイエルンと雌雄を争い、1974/75シーズンから3連覇の偉業を成し遂げた。90年代後半からは低迷し、2度の降格を経験。しかし、2011/12シーズン以降は上位に返り咲き、復活を遂げつつある。

フライブルク:1904年5月30日

1993/94シーズンの昇格以来、7回の昇降格を繰り返している。ドイツ代表のヨアヒム・レーフ監督は1978年から2年間、同チームでプレー。現在でもクラブの最多得点記録を保持している。

シャルケ:1904年7月1日

ブンデスリーガ初年度から参戦。過去に6回の準優勝に輝いているが、マイスターシャーレ(優勝皿)を掲げたことはまだない。1980年代から90年代初頭にかけて3回の降格と3回の昇格を経験したが、ここ数年はシーズンを上位でフィニッシュしており、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の常連となっている。

レーバークーゼン:1904年7月1日

チームはシャルケと同日に発足したが、ブンデスリーガ参戦は1979/80シーズンから。それ以来一度も降格せず、特に2009/10シーズン以降は毎年5位以内と安定した成績を収めている。

マインツ:1905年3月16日

3月でチーム設立110周年となるマインツだが、ブンデスリーガに昇格したのは2004/05シーズンが初めて。その後、2部に戻って2シーズンを過ごしたが、現在はブンデスリーガ9シーズン目を迎えている。

アウクスブルク:1907年8月8日

2011/12シーズンに初昇格し、現在4シーズン目のアウクスブルクは今季、チーム史上最高の戦いを見せている。シーズン終了まで油断はできないが、上位常連チームと互角に渡り合っており、このまま行けば初の国際大会出場権(CL、欧州リーグ)獲得も夢ではない。

パーダーボルン:1907年8月14日

今季昇格したばかりのブンデスリーガで最も新しいチームだが、その歴史は100年以上を誇る。初参戦の今季前半戦は健闘していたが、徐々に順位を下げており、1年での降格が危ぶまれる。

ドルトムント:1909年12月19日

ブンデスリーガ初年度から参戦し、優勝回数はバイエルンに次ぐ2位の5回(ボルシアMGも同数)。香川真司は2010/11、2011/12シーズンの連覇に貢献した。

ウォルフスブルク:1945年9月12日

1997/98シーズンに昇格し、長谷部誠(現フランクフルト)と大久保嘉人(現川崎フロンターレ)が在籍した2008/09シーズンに初優勝を達成した。

ケルン:1948年2月13日

ブンデスリーガ初代王者の歴史は意外にも現所属18チームの中で最も浅い。90年代後半からは不振に陥り、5回降格。5回目の昇格となった今季は残留が最大の目標となっている。

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