マインツは2月17日、カスパー・ヒュルマンド監督を解任し、同クラブのU23チームを率いていたマーティン・シュミット氏が監督に就任した。スポーツディレクターのクリスティアン・ハイデル氏が監督交代の背景、それぞれの監督の考え方や残留争いに追い込まれている状況について語った。

――「ヒュルマンド監督はリーグに慣れてきた」と5週間前のインタビューでおっしゃっていましたが、慣れたとたんに解任となりました。

ハイデル氏 残念ながら。とても申し訳ないと思っています。

――後半戦は1勝1分とまずまずの成績でスタートしましたが、その後ヘルタとドルトムントに連敗しました。そこですでに監督の信頼性が薄れたのでしょうか。それとも、すでにその前からですか?

ハイデル氏 そのように考えなければならないと思います。もちろん、最初の2試合で勝ち点4は良い成績と言えますが、4試合で勝ち点4は少なすぎます。ヘルタとドルトムントは負けた時点ではマインツよりも順位が下のチームでした。第22節フランクフルト戦までの13試合で勝った試合はたったの1試合、パーダーボルン戦だけ、という恐ろしい状況でもありました。

――それなら冬季中断期間中に解任した方が良かったのではないでしょうか。

ハイデル氏 「疑問に思っていたならば、冬季中断期間の準備期間の準備期間を新監督が使えるようにするためにも、なぜ12月中に解任しなかったのか」というご批判はよくわかります。しかし、ヒュルマンド監督なんとかしてくれるのではないかという期待感がまだありました。ドルトムント戦の後ではなくなってしまいましたが。ヒュルマンド監督でも残留争いになるという人の意見を聞き逃せなかったんです。そこでマーティン・シュミット氏を監督に就任してもらうことに決めたんです。残留争い戦い抜くには、シュミット監督の練習方法や戦術などの方がいいと思っています。

――ヒュルマンド監督は結局どこがいけなかったのでしょうか。

ハイデル氏 時間でしょうか。夏に、ボールを保持しながら試合をしていく、ボールをなるべく失わないようにして保持率を自動的に上げていくという話しをしました。それでももちろん、これまでのマインツらしい戦い方、ボールを奪いにいくという姿勢を崩すつもりはありませんでした。これはヒュルマンド監督も同じ考えでしたが。

――今季はあまり見られなかった強みですね。

ハイデル氏 それなんです。そうでなければ13戦で1勝しかできないということはなかったでしょう。私がマインツにいるこの24年間で、10から12度くらいは残留争いをしているような気がします。こうなると、攻撃的で、感情的、情熱的であるかどうか、が問題になります。シュミット監督はうちのクラブにいた人ですし、彼の練習の仕方から見てもそういうことを忘れずに、トゥヘル監督時代からのものを発展させてくれると思います。

――シュミット監督は情熱的で、ヒュルマンド監督のような落ち着いたもの静かな人とは反対で、マインツに合うということですか?

ハイデル氏 静かとかそうでないという問題ではありません。決め手はチームを情熱的でアグレッシブなプレーをさせることができるか、です。しかしヒュルマンド監督にとってはこれは最重要項目ではありませんでした。かれはパスを重視しました。私はその反対で1対1の数、とその勝率が決定的だと思っています。

――ヒュルマンド監督はアドバイスを聞き入れなかったんでしょうか。

ハイデル氏 いえ、そういうことではありません。ヒュルマンド監督は明確にどうプレーさせたいかがわかっていてそれを変えたくなかったんです。もう一度言いますが、ヒュルマンド監督はとてもいい監督です。しかし、私たちは残留争いをするにあたって彼が最適かどうかが疑問でした。このチームを発展させていくのに、目の前の小さな目標を見失うわけにいきません。しかし、13戦中1勝のみという結果を見ると、残留という目標を見失う危険がありました。チームの発展というテーマはなくなってしまったんです。

――シュミット監督についてはいかがでしょうか。

ハイデル氏 ダービーの勝利、しかもあのような勝ち方、そして練習を観察していると、とても雰囲気がいいのが伝わってきます。シュミット監督は練習方法を変えました。ボールをアグレッシブに奪いにいくというやり方に戻ったのです。フランクフルト戦がその証拠です。今まであんなに走ってことはありませんでした。あの攻撃性が残留争いでは重要です。ブレーメンがいい例ではないでしょうか。スイッチが入って、全く違うサッカーをしているわけではないのに情熱的、攻撃的になって5連勝しましたからね。

聞き手:アンドレアス・ケッター