シャルケとのルールダービーで先制点を決めたドルトムントFWオバメヤン(左)は、MFロイス(右)とともにバットマンパフォーマンスを披露した
シャルケとのルールダービーで先制点を決めたドルトムントFWオバメヤン(左)は、MFロイス(右)とともにバットマンパフォーマンスを披露した

バットマンとロビン

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86回目のルールダービーはのドルトムントが、の所属するシャルケを3-0で破り、通算成績を31勝30敗25分けとした。また、この試合でFWオバメヤンが見せたゴールパフォーマンスは、現在ドイツのサッカーファンを大いに賑わせている。

78分に0-0の均衡を破るゴールを決めたオバメヤンは、ゴール左側ピッチ外の地面に横たわっていた“黒い物”を拾うとゴール右側にダッシュ。その物体をすぐさま広げ、同僚のMFロイスとともに身につけると、2人はたちまちバットマンとロビンに変身してしまった。

新たなゴールパフォーマンス誕生の由来は、ダービー開催2日前のことだった。普段から仲の良いオバメヤンとロイスは一緒に夕食をとり、その席で「ゴールを決めたら、何か珍しいことをしよう」ということで合意したという。

「僕らはいつも、何か楽しいことを取り入れようと試みているんだ。前半戦はそれができなかったけど、今回はうまくいったね」(ロイス)

バットマンとロビンの衣装はすでにキックオフ前から、ドルトムントが目指す北側ゴール脇に準備されていた。しかし前半を0-0で終わったため出番はなく、それらはハーフタイム中、通訳のマッシモ・マリオッティ氏の協力によって南側ゴール脇に移動させられ、そしてそれから約30分後、ようやく日の目を見ることができたのだった。

試合後、ドルトムントのクロップ監督はこのパフォーマンスについて、笑みを浮かべながら、以下のようにコメントしている。

「彼はスタジアムにあのマスクを隠してたんだ。いつかゴールした時に着用しようとね。でもゴールパフォーマンスのせいでイエローカードをもらうのは、もちろんくだらないことだね」

これまでにもスパイダーマンのマスクをかぶるなど、ファンの興奮を誘っていたオバメヤン。はたして彼は、指揮官が据えるお灸にもめげず、今後も次々と新たなパフォーマンスを我々に披露してくれるのだろうか。