移籍市場が閉まる直前、ウォルフスブルクはMFアンドレ・シュアレをチェルシー(イングランド)から獲得した。現在ブンデスリーガで2位と好調な彼らが、あえてこの時期に、同選手の補強にこだわった理由とは一体何だったのだろうか?

これまでディーター・ヘッキング監督はほぼ例外なく、1トップの下に攻撃的MF3枚を置くフォーメーションを採用してきた。そこに据えられてきたのは主にMFイバン・ペリシッチ、MFケビン・デブロイネ、MFビリーニャ、そしてMFマクシミリアン・アーノルド。クロアチア、ベルギー、ポルトガルの各国代表選手に、ドイツの有望株というこの4人でも十分魅力的な陣容だが、さらに現役ドイツ代表が加われば、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は、かなり現実味を帯びた話になってくる。

サイドを主戦場とするシュアレは時に単独で、また時にはコンビネーションで崩し、中央へ切り込んでは相手ゴールに迫っていく。その実力はブンデスリーガ、プレミアリーグ、ワールドカップで実証済みだ。ウォルフスブルクの前線には両サイド、もしくは複数の異なるポジションでプレー可能な選手が多く、同選手もその1人。シュアレの加入は、同クラブの破壊力とフレイキシビリティを確実にアップさせてくれると、首脳陣及び指揮官は確信したのだろう。

そもそも冬の移籍市場は動きに乏しく、夏に比べ他クラブとの争奪戦になることも少ない。そんな中、世界屈指のサイドアタッカーにいち早く目を付け、移籍を実現させたウォルフスブルク。その抜け目ない補強戦略は、彼らが潤沢な資金に恵まれているだけではないことを証明している。