マインツは今季、8戦無敗のクラブ新記録を樹立する最高のスタートを切った。しかしその直後から不振に陥り、9戦未勝利で順位もズルズルと下げてしまった。後半戦ではいったいどんな戦いを見せてくれるのだろうか。リーグ再開まで3日、スポーツディレクターのクリスティアン・ハイデル氏がチーム状況や岡崎、監督について語った。

――ハイデルさん、まずは長いこと無敗が続き、その後はさらに長期間の未勝利が続いたと、12月に前半戦を皮肉交じりに振り返っていましたね。そこから数週間が経過しましたが、今の状況はいかがですか?

ハイデル氏 見方は大きくは変わっていません。もちろん、特に前半戦の後半を細かく分析しましたし、多くのけが人の穴を埋めることが難しかったと思います。しかし、マインツぐらいのレベルのチームにとってはよくあることです。今のところ、気持ち的には9~10チームが残留争いの渦中にあるような感じですね。後半戦の戦いはとても緊張感のある、そして危険なものになることは、われわれもよく分かっています。ただ、私を楽観的にさせてくれるのは、後半戦は前半戦終盤とはまったく異なるチームを作り上げられるということです。負傷者も全員戻ってきますし、ピエール・ベングトソンとクリスティアン・クレメンスはうちにとって非常に大切な新加入選手です。さらに岡崎も帰ってくる。

――「岡崎」というキーワードが出ました。マインツはボール支配率に関して、データ上ではいい数字を残していますが、ゴールという効力の面では不足しています。岡崎がアジア杯に出場し、さらにけがを負ったことは気に入らないのでは?

ハイデル氏 そのことについては、本当にハッピーではありませんね。岡崎の欠場は痛手になります。彼がアジア杯に出場しても、負傷のため、もしくは出場停止で欠場しても違いはない。残念ながらけがを負っていようが、とにかくシンジはマインツに戻ってくる。後半戦開幕節のパーダーボルン戦に出られるかもしれない望みはある。

――岡崎の代役は経済的に獲得できない。

ハイデル氏 われわれが岡崎クラスのFWをベンチに座らせるために獲得すると信じている人のことは理解できませんよ。経済的、サッカー的にも可能ならば実行するかもしれない。でも、そのようなクオリティーを持った選手は受け入れないでしょう。バイエルンやドルトムント、シャルケではそういったやり方も機能するかもしれませんが、マインツでは違います。そのリスクを負わなくてはならないんです。それに、チームにそれぞれ15得点を挙げられるFW2人がいたことはありませんからね。

――カスパー・ヒュルマンド監督は常に落ち着いた印象ですが、ブンデスリーガにはもう馴染んでいるのでしょうか。

ハイデル氏 カスパーがおとなしすぎるという批判をする人は、トーマス(トゥヘル前監督)をもやかましすぎると批判しました。もちろん、カスパーもまだ学んでいる最中です。どんな若い監督も、毎日学び、経験を積んでいくものです。(元マインツ監督で現ドルトムント指揮官の)クロップもトゥヘルも、それは一緒でした。

――少なくとも、細かい部分でのサッカーは異なっているのでは。

ハイデル氏 カスパーが唯一変えようとしている部分は、サッカーでは珍しいことではなく、すぐに失わないような、自分たちがボールを持った時のプレーです。さらに、トーマスが常に言って聞かせていた原則です。素早くアグレッシブに前へ行くこと。このゲームの組み立てについては、どちらも非常に近い意見を持っており、(バイエルンの)グアルディオラ監督とも似ています。

――マインツはここ5シーズン、勝ち点に関してはリーグでも5本の指に入っていますが、長期的にこのポジションをキープすることも可能でしょうか。

ハイデル氏 いいえ。たとえけが人がいなくても、全新加入選手にかかっているとしても、例外的なシーズンは常にあります。毎シーズン、終了時に残留すれば、われわれにとっては大成功と言えます。それ以外の目標を掲げる人は、ブンデスリーガをよく知らないのでしょうね。