酒井高のシュトゥットガルト、ステフェンス監督インタビュー

が所属するシュトゥットガルトは、第12節終了後の11月24日、アーミン・フェー監督が成績不振を理由に辞任し、昨季までチームを率いていたフープ・ステフェンス氏が監督に再就任した。前半戦を15位で折り返したシュトゥットガルトは1月3日、ブンデスリーガ所属クラブの中で一番に後半戦に向けたトレーニングを開始した。ブンデスリーガ公式サイトが行ったステフェンス監督のインタビューを紹介する。


――昨季は降格危機にあったシュトゥットガルトを残留させ、シーズン終了後に退任されました。11月末に再びチームに戻ってこられましたが、このような展開になって驚かれたのではないでしょうか?

ステフェンス監督 もちろん驚きましたよ(笑)。(第12節の)日曜の昼にはスポーツ番組にゲスト出演していたんです。そこで「また働きたくてうずうずしている」なんてコメントをしていたわけですから。まさかその翌日にシュトゥットガルトと会談することになるなんて、夢にも思っていませんでした。

――就任直後のフライブルク戦は4-1で見事な勝利を収めました。しかし、次のシャルケ戦では0-4と完敗。チームをどうやって立て直すか、頭を抱えられたのではないですか?

ステフェンス監督 フライブルクとは良い試合ができました。しかしシャルケ戦では序盤からミスを連発してしまった。開始10分で2失点、20分には0-3。課せられたことができなければ、こういうことになってしまうのです。しかもそれがシャルケ相手でしたから自業自得。結局、最後は0-4で敗れましたが、10分で勝敗が決まった試合でした。

――昨季の後半戦は降格危機のチームを残留させました。今回はそれよりも難しい状況だと思われているのはなぜでしょうか?

ステフェンス監督 多くの人が「以前に成功したんだから、今回だって大丈夫」と思ってしまっているからだと思います。このような考え方は非常に危険です。残留争いに巻き込まれたチームを見れば、上へ這い上がるのがどんなに大変かは分かるでしょう。選手や監督、コーチングスタッフだけでなく、すべての関係者やファンさえも自覚しなければいけません。われわれにはファンの応援が必要ですし、 昨季はそれが試合中でも力になりました。

――シュトゥットガルトは1月3日にブンデスリーガのどのチームよりも早く後半戦に向けて始動しました。選手たちは前半戦をどのように振り返っていますか?

ステフェンス監督 前半戦最後の試合となったパーダーボルン戦を0-0で引き分けてしまい、選手たちはショックだったようです。私は休暇を挟むことで選手たちはリフレッシュして戻ってくるだろうと前向きでした。ここまでの様子を見た限りでは、選手たちは練習に一生懸命取り組み、すべての力を出そうとしています。しかし、最高のトーレーニングが試合を保証してくれるわけではありません。試合での結果がすべてです。

――チームの一番の問題はなんだと思われますか?

ステフェンス監督 安定性に欠けていることです。負けたとしても、それをうまく処理することを学ばないといけません。フライブルク戦のように良い試合ができたら、その成果とやり方を次の相手にも続けなければ。今はそれが欠けていると思います。

――監督と選手たちは一緒に朝食をとられています。 選手たちの反応はいかがですか?

ステフェンス監督 それは罰ではないし、選手にはなぜこういうことをするのか説明していますよ。選手同士が朝食の機会にコミュニケーションを取ることも大切です。多くの選手たちはまだまだ若いですし。トレーニングをしなければいけない選手は、1、2回なら朝食をスキップしてもいいんですよ。でも、みんなプロのスポーツ選手ですからバランスのとれた規則正しい食事がどれほど大事かということは分かっています。朝食を共にすることで選手にトレーニングでの力の素を与えているわけです。

――1月6日にブレーメン前監督のロビン・ドゥット氏がスポーツディレクターに就任しました。ドゥット氏はこれから新たにクラブをオーガナイズしていかないといけませんが、彼がチームにとってどのような手助けになるでしょうか?

ステフェンス監督 最終的にはチームをまた上位3位以内に入るようにすることだと思うんです。それは監督だけでなくスポーツディレクターにも求められることですし、一人で達成できることではありませんから。ロビンは監督だったというだけでなく知識が豊富ですから、助言を与えてくれるでしょう。それに私がこの状況からチームを脱出させる経験があることも彼は分かっています。

――ドゥット氏は育成部門からプロへの昇格を促進していかなければなりません。ユース出身のヨシュア・キミッヒ(現在はライプツィヒにレンタル中)が来季からバイエルンへ移籍することになりましたが、彼の放出は痛手ではないですか?

ステフェンス監督 もちろん、ヨズアとは一緒に働きたかったです。しかし、サッカーをビジネスとして考えることも必要です。若手選手がビッククラブ、今回は世界一のクラブと言ってもいいバイエルンへの移籍話が浮上したとき、われわれとしては抗い難いわけです。それによってチームは巨額の移籍金を手にするわけですから。

――他のクラブもこのような運命にありますよね・・・

ステフェンス監督 そうですね。でもポジティブに考えるべきです。シュトゥットガルトはキミッヒのような選手一人を売ることで、ティモ・ウェアナーやアントニオ・リューディガー、ティモ・バウムガルトル、スベン・ウルライヒらをチームに留めることができるのですから。それにシュトゥットガルトのユース育成が成功していることを証明することにもなります。この部門をもっと強化して、将来的にもっと多くの選手がユースからプロ選手に育ってほしいと思っています。

――今季の折り返し地点ですが、チームは新たな選手を必要としていないのでしょうか?

ステフェンス監督 現在のメンバーで残留できると思っています。それでも、けがや出場停止などの状況がいつ訪れるか分かりませんから、必要とならば補強します。ただ、財政的なことも考えなければいけません。だから、このウィンターブレークに新戦力を獲得することは難しいです。夏季移籍の方がリスクは少ないですから。

――夏以降のことは考えられていますか?

ステフェンス監督 今は全く考えてません。契約はこの夏までですから。自分自身と、そしてクラブと向き合ってシーズン終了後によく考えたいと思います。ただ、今はこの仕事をとても楽しくやっています。このような状態が続けば、続投を考えないわけにはいかないでしょう。ただ、今はまだその時期が来るのを待つのみです。