清武(右)と酒井(左)のハノーファーは前半戦を7勝7敗3分の8位で終えた(©imago)
清武(右)と酒井(左)のハノーファーは前半戦を7勝7敗3分の8位で終えた(©imago)

上位進出を見据える

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前半戦総括(ハノーファー)

とが所属するハノーファーは昨季の同時期から順位を5つ上げて8位で前半戦を終了した。後半戦で勝ち点を重ねて3シーズンぶりとなる欧州リーグ出場権の獲得を狙いたいところだ。

ここまでの戦い

タイフン・コルクト監督は「昨季より良い結果」を目標に掲げ、大幅な選手の入れ替えでチームの大改革を行った。開幕戦はシャルケに先制されるも逆転勝利を収めて理想的なスタートを切る。しばらくはアウェーで勝てないという呪縛にかかっていたが、第9節ドルトムント戦では清武の決勝ゴールで敵地初勝利を手にするとそこから3連勝。第11節終了時点では欧州チャンピオンズリーグのプレーオフ出場権を獲得できる4位まで順位を上げた。しかし、リーグ上位にいながらも課題は明らかだった。11試合を終えて無得点に終わった試合は5試合、ゴールはわずか9得点で当時のワースト2位。清武は前半戦終盤から調子を上げてゴールに絡む活躍が目立つようになったが、昨季前線で活躍した3選手(マム・ジュフ、ディディエ・ヤコナン、サボルチュ・フスティ)の穴を埋めるまでには至っていない。第12節からは泥沼の3連敗となり、前半戦を7勝7敗3分で折り返した。

長所と短所

頭での競り合いはリーグトップの65%の勝率を誇る。今季はまだ相手にPKを与えておらず、またクロスからのゴールを奪われていない。一方で、ハノーファーは縦パスを得点につなげられていない。相手のFW選手にリーグ最多の82本のシュートを打たれており、相手にCKを与えた数はブレーメンに次いでリーグ2位の104回となっている

存在感を増す清武

今夏ニュルンベルクから移籍した清武は前半戦を終えて、「ここに来たときは、エディ(エドガー・プリプ)もラース(・シュティンドル)もレオ(レオナルド・ビッテンクールト)もいて、自分は最初は控えでスタートするのではと考えていましたけど、けが人が出たりしてチャンスが巡ってきた中で17試合全部に出られたことはすごく良かった」と心情を明かした。清武は第9節、ドルトムント戦でFKを直接決めて今季初ゴールを挙げる。翌節のフランクフルト戦では再び清武のFKからオウンゴールを誘って決勝点を演出。さらに第11節のヘルタ戦では1ゴール1アシストの活躍でチームの3連勝に大きく貢献した。

試練の酒井

ハノーファーで3シーズン目を迎えた酒井にとってはやや苦しい前半戦となった。胃腸炎のため休養を取った第9節以外は右SBとして先発出場。ただし、前半だけで2失点を喫した第13節のホッフェンハイム戦では後半からベンチに下げられた。第16節のアウクスブルク戦を無失点に抑えて5試合ぶりに白星を手にすると、「この3試合、自分自身すごく辛かった。ドイツに来て初めてうまくいかない時期が続いたので、(勝利できて)本当にうれしい」と吐露した。AFCアジアカップに出場する日本代表に招集されていない酒井は2015年1月5日からチームに合流し、11日からべレク(トルコ)での合宿に参加する予定だ。

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