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長谷部(中央)と乾(左)のフランクフルトはシャーフ監督(右)の下、9位で前半戦を折り返した
長谷部(中央)と乾(左)のフランクフルトはシャーフ監督(右)の下、9位で前半戦を折り返した

好不調の波が激しくも、中位に留まる

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前半戦総括(フランクフルト)

とが所属するアイントラハト・フランクフルトは、6勝6敗5分で順位をちょうど真ん中の9位で冬季リーグ中断期間に突入した。前半戦を15位で折り返した昨季と比べると上々の出来だ。今夏就任したトーマス・シャーフ監督は、「フランクフルトの試合を面白くさせたい」と語っている。

連敗と連勝

好調なスタートを切ったフランクフルトは、第7節終了時点では5位につけていた。しかし約2週間のリーグ中断期間を挟んだ第8節以降、パーダーボルン、シュトゥットガルト、ハノーファー、バイエルン・ミュンヘンに4連敗と不調に陥ってしまう。それでも第12節のボルシアMG戦での勝利から3連勝と持ち直し、ことし最後の試合も強豪レーバークーゼンに引き分けている。チームを活気づけているのは得点王のMFアレクサンダー・マイヤーだ。彼は現在、サポーターから「サッカーの神様」と呼ばれるほど敬愛されている。マイヤーのベスト試合の一つは第16節のヘルタ戦であろう。ホームでいきなり3点をリードされる展開に、フランクフルトはシュテファン・アイクナー、ハリス・セフェロビッチのゴールで何とか一点差に迫る。それでも再び2点差に離されて万事休すかと思われたが、マイヤーが90分とロスタイムに立て続けにゴールを奪って同点とし、貴重な勝ち点を手にした。

長所と短所

チームは9位でありながら、得点ランキングでトップに輝くマイヤーがいるだけあり、フランクフルトの良いデータはすべてゴールにまつわるものだ。まず、後半45分に決めたゴール数は22得点でリーグトップ。 クロスからのゴールも最多の8得点で、絶好機でゴールを決める確率は68%とリーグで最も高い数値をとなっている。ただし、得点と同じ数だけ失点を許していることもあり、残り15分からの失点はリーグ最多の11。また、1試合平均のチーム走行距離は114.5kmでリーグ最下位の運動量だ。

注目選手

マイヤーの陰に隠れてなかなか脚光を浴びることはないが、MFマーク・ステンデラの成長が著しい。ステンデラは2012/13シーズンのバイエルン戦で若干17歳でブンデスリーガデビューを果たしたが、翌シーズンに十字靭帯を断裂して長期離脱を余儀なくされた。ことし7月には U-19欧州選手権でドイツ代表として優勝を経験。シャーフ監督は「持っているものをすべて出せるようになれば、彼はもっと良くなるだろう。これからが楽しみな選手だ」と期待を寄せている。

安定の長谷部と調子を上げる乾

今季移籍した長谷部は全17試合に先発出場。ブンデスリーガでプレーする日本人選手の中で最もパス数が多く、攻守にわたってチームに貢献している。 14試合に先発した乾は長い間ゴールが遠のいていたが、第12節のボルシアMG戦(3-1)でゴールネットを揺らすと、第14節のブレーメン戦(5-2)では2得点に絡む活躍で同節のベストイレブンに選出された。両選手は日本代表として、2015年1月12日からAFCアジアカップに臨む。ディフェンディング・チャンピオンとして31日の決勝まで進出したいが、同日に行われる第18節フライブルク戦に間に合わないというジレンマも抱えている。

後半戦に向けて

後半戦からは主将のGKケビン・トラップやDFカルロス・サンブラーノが復帰する見込み。1月10日には毎年恒例の室内サッカートーナメント、フランクフルトカップに参加する。13日からはアブダビ(UAE)で合宿を行う予定だ。前半戦の終盤は4連敗からの3連勝と好不調の波が激しかった。この合宿で安定した“面白い”チームになることを期待したい。

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